NY債券:米長期債相場は弱含み、米金融引き締め策の長期化を警戒

2022年12月17日 07:13

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記事提供元:フィスコ

*07:13JST NY債券:米長期債相場は弱含み、米金融引き締め策の長期化を警戒
16日の米国長期債相場は弱含み。この日発表された12月S&Pグローバル製造業PMIと同サービス業PMIは市場予想を下回ったが、米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は16日、「政策金利がピークに達した後、約1年その水準にとどまると考えることは合理的」との見方を伝えたことを受けて長期債利回りは下げ渋った。2年-10年などのイールドカーブはスティープニング。

CMEのFedWatchによると、16日時点で2023年2月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.50-4.75%となる確率は74%程度。2023年3月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.75-5.00%以上となる確率は67%程度。10年債利回りは一時3.555%近辺まで上昇したが、ニューヨーク市場の後半にかけて3.46%近辺まで反落し、取引終了時点にかけて3.482%近辺で推移。

イールドカーブは、スティープニング気配で推移。2年−10年は-68.50bp近辺、2−30年は-62.70bp近辺で引けた。2年債利回りは4.18%(前日比:-6bp)、10年債利回りは3.48%(前日比+3bp)、30年債利回りは、3.54%(前日比:+5bp)で取引を終えた。《MK》

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