注目銘柄ダイジェスト(前場):アイスタイル、山一電機、キッズバイオなど

2022年11月7日 11:52

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記事提供元:フィスコ

*11:52JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):アイスタイル、山一電機、キッズバイオなど
JFE<5411>:1469円(+89円)
大幅反発。先週末に上半期決算を発表、事業利益は1879億円となり、従来計画の1650億円を上振れ。通期計画は従来の2350億円から2550億円に上方修正している。スプレッドの改善が主要因となっている。厳しい収益環境下での上方修正を評価する動きが優勢に。また、中間期末配当金は従来計画の40円から50円に増額、利回り妙味への意識も高まる方向とみられる。


アイスタイル<3660>:559円(+80円)
ストップ高。先週末に第1四半期決算を発表している。営業利益は2.4億円で前年同期比4.7億円の損益改善となった。据え置きの通期計画5億円に対する進捗率も47.4%に達している。想定以上の立ち上がりとして、業績上振れへの期待感が高まる状況になっているようだ。Beauty Serviceにおける店舗売上の大幅な成長、On Platformの着実な売上成長などがけん引役となっている。


リコー<7752>:1045円(-78円)
大幅反落。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は138億円で、前年同期比85.9%増益となったが、180億円程度の市場コンセンサスは下振れた。また、通期予想は従来の900億円から850億円、前期比2.1倍に下方修正している。一部部材不足トラブルの発生やICT商材不足などの影響を織り込んでいるもよう。コンセンサス比では下方修正水準にサプライズ限定的だが、一段の下振れなども警戒する動きが先行のようだ。


山一電機<6941>:1839円(-367円)
大幅反落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は66.7億円で前年同期比81.3%増益となっている。一方、未定としていた通期見通しを公表、営業利益は80億円で前期比4.5%の減益見通しに。市場コンセンサスは100億円近い水準であったため、ネガティブなインパクトが強まる形のようだ。下期は半導体市場の減速やモバイル機器市場の低迷などを想定しているもよう。なお、年間配当金は従来計画77円から87円に引き上げ。


川崎船<9107>:2351円(+164円)
大幅反発。先週末の前引け後に上半期決算を発表、直後は売り先行となったが、その後は切り返して、本日も買い優勢の流れが継続。コンテナ船事業を主因に、通期経常利益は従来の7000億円から7100億円に上方修正、修正幅にインパクトは乏しいが、ONEを除いた自社運営事業も従来の850億円から1080億円に引き上げられていることをポジティブ視の動きが優勢。来年度のコンテナ市況反動安の影響軽減につながるとの見方へ。


キッズバイオ<4584>:252円(+51円)
大幅に反発。浜松医科大学脳神経外科と協働で進めていた次世代型のSHED(第2世代SHED)を用いた新規治療法に関する基礎研究で論文を発表し、脳腫瘍及び脳転移がんに対する有効な治療アプローチとなる可能性が示唆されたことを明らかにしている。SHEDは神経提由来の細胞である乳歯歯髄幹細胞。今回の研究成果は、世界初のSHEDを用いた細胞治療薬の創出プロジェクトにおける重要なステップであるとしている。


すららネット<3998>:853円(+41円)
大幅に4日ぶり反発。22年12月期第3四半期累計(22年1-9月)の営業利益を4.26億円と発表している。前年同期比増減率は非開示。総合教育サービス企業の成基コミュニティグループ(京都市)の新規事業にラーニング教材「すらら」を導入・運用する業務提携が決定している。通期予想は4.17億円で据え置いた。第3四半期累計時点で既に通期予想を上回っていることから、上方修正への期待が広がっている。


デコルテHD<7372>:1384円(+140円)
大幅に3日続伸。25年9月期の営業利益目標を21.36億円とする中期経営計画を発表している。当面は大都市圏への出店を強化し、増大する需要を取り込む。23年9月期の営業利益予想は前期比10.4%減の12.33億円。アニバーサリーフォトサービスで運営体制強化と人員育成などの先行投資を実施する。22年9月期の営業利益はフォトウエディングサービスが伸び、58.0%増の13.77億円で着地した。《ST》

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