8月の外食市場規模は2385億円 9カ月連続プラス 飲酒主体は3倍超に

2022年10月4日 07:52

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 ホットペッパーグルメ外食総研が8月の外食市場規模を発表し、居酒屋やバーなど飲酒主体の業態が特に大きく回復したことが分かった。

【前月は】7月の外食市場規模、2497億円で8カ月連続プラス 居酒屋は前年の約2倍に

■9カ月連続で外食市場はプラス

 3日、ホットペッパーグルメ外食総研が8月の外食市場調査を発表した。8月の外食市場規模は前年同月比990億円増の2,385億円となり、9カ月連続で前年同月比プラス。個別の指数では、外食実施率は前同14.7ポイント増の62.4%。外食頻度は同0.30回増の3.70回。外食単価は同472円増の2,597円。8カ月連続で3指数全てプラスとなった。

 圏域別の市場規模は首都圏が同679億円増の1,445億円。関西圏が同260億円増の659億円。東海圏が同51億円増の281億円となり、5カ月連続で3市場全てプラスとなっている。

■実施率と単価は男女ともにプラス

 外食実施率と外食単価は男女ともに全ての年齢層でプラスだった。外食実施率は、男女とも全ての年齢層で前年同月比が2桁割合のプラスとなり、これは5月に続き2022年では2回目。特に20代女性が前年同月比20.5ポイント増の73.5%と大きく伸びている。

 外食単価も男女ともに全ての年齢層で3桁の伸びとなり、その中でも20代女性(8月の外食単価:2,908円、前年同月比:570円増、以下同じ)、50代男性(2,840円、673円増)、50代女性(2,733円、661円増)、60代男性(2,873円、551円増)、60代女性(2,957円、760円増)で大きく伸びた。

■飲酒主体の業態は前年の3倍以上に

 業態別市場規模は全16業態が前年同月比プラス。特に大きく伸びたのは、和食料理店(8月の市場規模:387億円、前年同月比:155億円増、以下同じ)、中華料理店(159億円、59億円増)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(154億円、52億円増)、フレンチ・イタリアン料理店(190億円、92億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(291億円、93億円増)、居酒屋(382億円、274億円増)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(62億円、40億円増)など。

 業態合計では、軽食主体は前年同月比137.6%、食事主体は同153.7%と伸びているが、飲酒主体は同324.0%とさらに大きな伸びだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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