NY債券:米長期債相場は弱含み、パウエルFRB議長の発言で早期利下げ観測後退

2022年8月27日 07:08

印刷

記事提供元:フィスコ

*07:08JST NY債券:米長期債相場は弱含み、パウエルFRB議長の発言で早期利下げ観測後退
26日の米国長期債相場は弱含み。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は26日にワイオミング州ジャクソンホールで開かれた経済シンポジウムでの講演で「物価の安定を回復するには、景気抑制的な政策スタンスを一定期間維持することが必要となる可能性が高い」と指摘し、早期利下げ観測は後退したことから、2年債と10年債の利回り水準は上昇した。

CMEのFedWatchによると、26日時点で9月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が3.00-3.25%となる確率は62%程度。2022年12月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が3.50-3.75%以上となる確率は85%程度。10年債利回りは3.084%近辺まで上昇後、3.006%近辺まで低下し、取引終了時点にかけて3.04%近辺で推移。

イールドカーブは、フラットニング気配。2年−10年は-35.20bp近辺、2−30年は-20.10bp近辺で引けた。2年債利回りは3.40%(前日比:+3bp)、10年債利回りは3.04%(前日比+1bp)、30年債利回りは、3.19%(前日比:-5bp)で取引を終えた。《MK》

関連記事