欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FRB議長のタカ派姿勢を見極めへ

2022年8月25日 17:25

印刷

記事提供元:フィスコ

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FRB議長のタカ派姿勢を見極めへ
25日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。本日から開催の米ジャクソンホール会合で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派的な見解が期待される。ただ、発言を見極めるムードが積極的なドル買いを抑制しそうだ。

パウエル議長は26日の講演が予定され、市場では早くも大幅利上げを維持する見解が期待されている。24日の取引ではそうした思惑から米10年債利回りは上昇基調に振れ、ドル買い地合いに振れた。ユーロ・ドルは1.00ドル付近まで持ち直したが失速し、ドル・円は137円20銭台に再浮上。本日アジア市場で米金利は上げ渋り、ややドル売りに振れた。ただ、日経平均株価の反発で円売りに振れ、ドル・円は136円半ばで下げ渋った。

この後の海外市場は米金融政策が主題となる。パウエル議長は講演で、減速懸念は根強いものの、高インフレの抑制を最優先するスタンスを示すと予想される。半面、インフレ高進に対応しながらも「データ次第」と強調する可能性もあり、今晩の取引で積極的なドル買いは抑制されそうだ。一方、米4-6月期国内総生産(GDP)改定値は速報値から小幅に修正されるものの、改めてマイナス成長が意識されドル買いを弱める要因になるとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・8月IFO企業景況感指数(予想:86.8、7月:88.6)
・20:30 欧州中央銀行(ECB)7月理事会議事要旨
・21:30 米・4-6月期GDP改定値(前期比年率予想:-0.7%、速報値:-0.9%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:25.2万件、前回:25.0万件)
・02:00 米財務省・7年債入札
・米カンザスシティー連銀主催国際経済シンポジウム(ジャクソンホール、27日まで)《FA》

関連記事