日経平均は215円高でスタート、INPEXや川崎汽船などが上昇

2022年7月19日 09:35

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記事提供元:フィスコ

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27003.83;+215.36TOPIX;1906.23;+13.73


[寄り付き概況]

 19日の日経平均は215.36円高の27003.83円と4日続伸して取引を開始した。前日18日の米国株式市場は反落。ダウ平均は215.65ドル安の31072.61ドル、ナスダックは92.37ポイント安の11360.05で取引を終了した。金融のゴールドマンサックス(GS)や銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)の予想を上回った四半期決算を好感した買いに、寄り付き後、大きく上昇。その後、7月NAHB住宅市場指数の予想以上の悪化で、景気減速への懸念が再燃し、上げ幅を縮小した。さらに、携帯端末のアップル(AAPL)が一部部門で23年度の新規採用や支出減速報道で売られ、警戒感がさらに強まり、主要株式指数は下落に転じた。引けにかけ下げ幅を拡大し終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したが、先週末と昨日の2日間合計ではダウ平均が442ドル、ナスダック総合指数が108ポイント上昇しており、東京市場の支えとなった。また、昨日の香港ハンセン指数や上海総合指数が大きく上昇したことも東京市場の株価支援要因となった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が一時350ドルを超す上げとなった後、売りに押される展開となったことが東京市場の心理的な重しとなった。また、新型コロナ感染拡大に歯止めがかからず、経済活動の本格再開が後ずれするとの懸念が継続していることも買い手控え要因となったが、寄付き段階では買いが優勢だった。

 セクター別では、鉱業、石油石炭製品、海運業、非鉄金属、鉄鋼などが値上がり率上位、電気・ガス業、医薬品、水産・農林業、その他製品、精密機器などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、INPEX<1605>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>、住友鉱<5713>、ファーストリテ<9983>、日立<6501>、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、ホンダ<7267>、三菱重<7011>、ソニーG<6758>、ダイキン<6367>、ベイカレント<6532>などが上昇。他方、東電力HD<9501>、レノバ<9519>、エムスリー<2413>、第一三共<4568>、HOYA<7741>、村田製<6981>、日本電産<6594>、任天堂<7974>、武田薬<4502>、塩野義薬<4507>、7&iHD<3382>などが下落している。 《FA》

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