日経VI:上昇、株価伸び悩みやや警戒感広がる

2022年7月11日 16:00

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記事提供元:フィスコ

*16:00JST 日経VI:上昇、株価伸び悩みやや警戒感広がる
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は11日、前日比+0.23(上昇率1.03%)の22.64と上昇した。なお、高値は22.75、安値は21.60。先週末8日の米株式市場でダウ平均は下落したものの、6月の米雇用統計で労働市場の堅調さが示されたことから景気への過度な警戒感が後退し、市場心理は好転しやすくなった。こうした中、今日の東京株式市場は買いが先行し、日経225先物は上昇、日経VIは低下して始まった。ただ、取引開始後の買い一巡後は、ダウ平均先物が軟調な動きとなり、また、香港や中国の株価が大きく下落したこともあり日経225先物が伸び悩み、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードがやや広がり、日経VIは午前の中頃からは先週末の水準をはさんだ動きとなった。

【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。《FA》

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