EUで石炭火力発電が復活へ ウクライナ情勢を受けて

2022年6月24日 07:42

印刷

記事提供元:スラド

EUのウクライナ情勢への対応などから、EU域内へのロシアからの天然ガスの供給が減っていることを受け、脱二酸化炭素を推し進めていたEU域内で石炭火力発電を一時的に拡大させる動きが出ている。ロシアのガスプロムは15日、ドイツ向けの主要なパイプラインを通して供給する天然ガスの量をおよそ60%減らすと発表していた(共同通信NHK朝日新聞ロイター)。

NOBAX 曰く、 ドイツのハーベック経済・気候保護相は19日、ロシアからの天然ガス輸送量の大幅な減少を巡って声明を発表
ガス消費量を減らすため、石炭火力発電の利用を増やすなどの緊急措置を講じる

オランダ政府は20日、ロシア産天然ガスの供給減少に対応するため、
石炭火力発電に対し課していた制限をすべて解除すると発表

背に腹は代えられないということでしょうか
日本はどうしますかね

 同様にオーストリア政府やフランス政府も、情勢に応じて石炭火力発電所2基の稼働延長を検討していることを明らかにしている(日経新聞)。なお、イスラエルとエジプトが天然ガスの欧州への輸出を拡大する方針を発表しているが、EUの求める量を提供できるかは不透明だ(日経新聞)。

 スラドのコメントを読む | ハードウェアセクション | EU | 電力

 関連ストーリー:
JERA、383万3000キロワット相当の火力発電9基を廃止へ 2022年04月05日
中国、今後15年で150基の原発を新設へ。投資額は4400億ドル 2021年11月12日
インドで電力不足の懸念、石炭在庫が3日未満に。日本でもガソリン価格が高騰 2021年10月07日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事