NY株式:NYダウ1164ドル安、小売決算が予想外に大幅悪化

2022年5月19日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ1164ドル安、小売決算が予想外に大幅悪化
米国株式市場は反落。ダウ平均は1164.52ドル安の31490.07ドル、ナスダックは566.36ポイント安の11418.16で取引を終了した。パンデミック時には好調だった小売りのウォールマート(WMT)やターゲット(TGT)の決算が予想外に大幅悪化したため投資家心理が悪化し、寄り付き後、下落。高インフレや景気後退入り懸念がさらなる売り圧力となり、終日軟調に推移。引けにかけて、下落幅を拡大した。セクター別では食・生活必需品小売や小売りの下げが目立った。

衣料品小売りのTJマックスを運営するTJX(TJX)は四半期決算で増収増益、1株利益8セントと予想を上回る結果を発表したほか、税引き前利益率見通しを引上げたことが好感され、上昇。同業のバーリントン・ストアーズ(BURL)も買われた。また、保管・整理用品販売のコンティナー・ストア(TCS)は四半期決算の内容が予想を上回り、上昇。一方で、ディスカウント小売りのターゲット(TGT)は四半期決算で、内容が予想を下回ったほか、輸送運賃の上昇や過剰在庫、大幅な値下げを理由に利益率目標を引き下げたため、大幅下落した。ホームセンター運営のロウズ(LOW)は第1四半期決算で内容が予想を下回り、春の天候が悪くアウトドア用品の売り上げに影響したと指摘し、下落。住宅建設会社のDRホートン(DHI)、レナー(LEN)、KBホームズ(KBH)は4月住宅着工件数が2カ月連続で減少したため売上鈍化懸念に、それぞれ売られた。

ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズ(CSCO)は取引終了後に決算を発表。内容が予想を下回り、時間外取引で大きく売られている。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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