米国株見通し:下げ渋りか、引き締めが想定内なら買戻しも

2022年5月4日 13:51

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記事提供元:フィスコ


*13:51JST 米国株見通し:下げ渋りか、引き締めが想定内なら買戻しも
(13時50分現在)

S&P500先物      4,182.40(+6.9)
ナスダック100先物  13,124.80(+34.9)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は40ドル高。NY原油先物(WTI)は上げ渋り、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


3日の主要3指数は小幅続伸。前日終値を挟んで不安定な値動きとなったが、終盤はプラスを維持し、ダウは67ドル高の33128ドルで取引を終えた。この日発表された製造業受注は予想を上回る内容となり、前週に大きく売り込まれた反動から買戻しが先行。長期金利の低下でハイテク株買いが進み、相場をけん引する場面もあった。ただ、全般的に連邦公開市場委員会(FOMC)での引き締め加速に思惑が広がり、買いは慎重だった。


本日は下げ渋りか。連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCでの討議を踏まえ、利上げ幅拡大と保有資産の縮小を決定する公算。また、インフレ高進に対処するため引き締め姿勢を強めるとみられ、株売り優勢となりそうだ。ただ、金融正常化はある程度織り込み済みで、売り一巡後は割安感の生じた銘柄を中心に買戻しが予想される。企業決算は最盛期を迎え、前日に続き医薬品などの好業績が示されれば買いが強まり相場を支える材料となろう。《TY》

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