ポエック 2Q減収なるも、動力・重機等事業が堅調に推移,下期での巻き返しを図る

2022年4月18日 09:30

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記事提供元:フィスコ


*09:30JST ポエック---2Q減収なるも、動力・重機等事業が堅調に推移,下期での巻き返しを図る
ポエック<9264>は14日、2022年8月期第2四半期(21年9月-22年2月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比10.4%減の29.06億円、営業利益は同12.3%減の1.15億円、経常利益は同5.1%減の1.27億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同5.3%増の0.94億円となった。

環境・エネルギー事業の売上高は前年同期比16.0%減の15.74億円、セグメント利益は同46.3%減の0.45億円となった。半導体不足の影響により商品仕入が計画通り進まず、納期遅延により受注を十分消化できない状態が続いた。また、景観配慮型防潮壁「シーウォール」の引合いが増加傾向で推移しているものの、納期が1年を超える足の長い案件が多くあり、当2第四半期連結累計期間での実績は限定的なものとなった。グループ会社間での連携強化、新規開拓アプローチ増強により、下期での積み上げを目指す。動力・重機等事業の売上高は前年同期比0.7%増の11.31億円、セグメント利益は同25.1%増の1.07億円となった。半導体不足の影響を受けた案件について受注が伸び悩んだものの、これらの影響にも増して船舶、プラント関連市場及び工作機械関連市場での需要が堅調に推移した。さらに、購買コストの見直し、利益率の高い案件獲得など継続的な原価低減、利益率上昇策が有効に機能してきた。こうした施策を講じてきた結果、売上高は前年同期並みであった一方、利益率は上昇し、経営成績は堅調に推移した。

防災・安全事業の売上高は前年同期比18.3%減の1.99億円、セグメント利益は同34.1%減の0.10億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、病院や介護施設に対するスプリンクラー設備の設置に係る補助金額が減少し需要動向が低調に推移している上、病院等施設への営業も制約を受けるケースが多くあるなどの影響を受け、その結果、経営成績は低調に推移した。

2022年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.5%増の67.89億円、営業利益が同24.3%増の3.43億円、経常利益が同16.3%増の3.44億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.2%増の2.36億円とする期初計画を据え置いており、下期巻き返しによる達成を目指す。《ST》

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