シャープ、宿泊施設向けに非接触・非対面で客室対応できるサービス開始

2022年4月16日 08:29

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「Inforia for Hotel」の画面イメージ。(画像: シャープの発表資料より)

「Inforia for Hotel」の画面イメージ。(画像: シャープの発表資料より)[写真拡大]

 シャープ(大阪府堺市)は14日、宿泊施設向けに非接触で客室応対ができるクラウドサービス「Inforia for Hotel(インフォリア フォー ホテル、以下インフォリア)」の販売を開始すると発表した。ホテルなどの客室に置いたタブレット・テレビを通して、利用客への情報提供やリクエスト受付などが行える。

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 旅館やホテルなどの宿泊施設向けに4月19日から販売を始める。石川県金沢市の「金沢 彩の庭ホテル」が導入第1号の予定で、4月21日から運用開始する計画だ。

 ゲストはルームサービスや備品の貸し出し依頼をタブレットやテレビを介して行う。従来はフロントの人員が対応のために接客業務を止めていたが、それが無くなり効率化が図れる。

 客室のWi-Fi情報や施設の混雑状況、天気などのインフォメーションもTOP画面に表示しゲストに確認してもらいやすくした。レストランなどの予約もテレビやタブレットから簡単に行える。メッセージ機能も搭載しており、フロアごとや部屋ごと、全室一斉などに対してメッセージを送信できる。例えば「売店の営業時間変更のお知らせ」などを簡便に行える。

 清掃状況の確認が行える機能もオプションで用意した。客室の清掃が終わったかどうかの確認は、内線電話で連絡を入れるのが一般的。だが、インフォリアは「清掃管理機能」の画面で、部屋ごとの清掃状況がリアルタイムで確認できる。

 管理画面は分かりやすいインターフェイスになっており、誰でも簡単に情報更新が可能だ。メニューの入れ替えや画像の変更、文章の編集などのほか、テンプレートを用いて新しいコンテンツをつくることもできる。

 変更や案内を紙の冊子やポスターでつくろうとすると時間もコストもかかるが、インフォリアを使えば短時間でコストをかけず最新情報を利用客に伝えることができる。

 非接触の安心感と、効率化が得られるるクラウドサービスをサブスクリプションで提供する。今後も宿泊施設のニーズに応じて新しい機能を追加していく方針だと言う。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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