【市場反応】米3月小売売上高/先週分新規失業保険申請件数/3月輸入物価指数

2022年4月14日 22:47

印刷

記事提供元:フィスコ


*22:47JST 【市場反応】米3月小売売上高/先週分新規失業保険申請件数/3月輸入物価指数
米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(4/9)は前週比+1.8万件の+18.5万件と、予想17.0万件を上回り1カ月ぶり高水準となった。失業保険継続受給者数(4/2)は147.5万人と、前回152.3万人から予想以上に低下し1970年3月以降50年ぶり最低となった。

商務省が同時刻に発表した3月小売売上高は前月比+0.5%となった。3カ月連続のプラス。伸びは予想+0.6%を下回った。2月分は+0.8%へ+0.3%から上方修正された。変動の激しい自動車除く小売売上高は前月比+1.1%と、2月+0.6%から伸び拡大した。国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車、建材を除いたコントロールグループは前月比-0.1%と、予想外に2カ月連続のマイナスとなったため1-3月期GDP成長を抑制した可能性が示唆。

また、米3月輸入物価指数は前月比+2.6%と、2月+1.6%から伸びが予想以上に拡大。輸入インフレの上昇が示された。

インフレへの懸念が根強く、米国債相場は反落。10年債利回りは2.74%まで上昇。ドル・円は125円30銭から125円71銭まで上昇した。ユーロ・ドルは欧州中央銀行(ECB)が金利を据え置いたため1.088ドルから1.0803ドルまで下落した。
【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数:+18.5万件(予想:17.0万件、前回:16.7万件←16.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:147.5万人(予想:150.0万人、前回:152.3万人)
・米・3月小売売上高:前月比+0.5%(予想:+0.6%、2月:+0.8%←+0.3%)
・米・3月小売売上高(自動車除く):前月比+1.1%(予想:+1.0%、2月:+0.6%←+0.2%)
・米・3月輸入物価指数:前月比+2.6%(予想:+2.3%、2月:+1.6%←+1.4%)《KY》

関連記事