米国株見通し:弱含みか、金融引き締め加速への思惑で

2022年4月13日 13:57

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記事提供元:フィスコ


*13:57JST 米国株見通し:弱含みか、金融引き締め加速への思惑で
(13時50分現在)

S&P500先物      4,415.70(+18.2)
ナスダック100先物  14,017.40(+77.2)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は130ドル高。NY原油先物(WTI)は上げ渋り、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


12日の主要3指数は続落。高寄り後にマイナスへ転じると徐々に下げ幅を拡大し、ダウは87ドル安の34220ドルで取引を終えた。この日注目された消費者物価指数(CPI)は記録的な伸びを示したものの、コア指数は予想を下回り過度なインフレ懸念の後退で幅広い買戻しが相場をけん引。ただ、CPIの発表を受け低下した長期金利が小幅に戻すと、ハイテク関連を中心に売りが膨らんだ。ウクライナ情勢の不透明感も、指数を下押しした。


本日は弱含みか。ロシアがウクライナへの攻撃を激化させると報じられ、世界経済への影響を懸念した売りが先行しそうだ。WTIは1バレル=100ドルの節目を上抜け、インフレが警戒されやすい。前日のCPIに続き、今晩は生産者物価指数(PPI)が前回を上回ると予想される。想定通り強い内容となればNZ準備銀行やカナダ銀行などのタカ派姿勢も意識され、次回5月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅拡大や保有資産の縮小に思惑が広がる。《TY》

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