【どう見るこの株】プロパティエージェントは下値固め完了、23年3月期も収益拡大基調

2022年3月28日 18:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

プロパティエージェント<3464>(東1、新市場区分プライム)はデジタルと不動産で価値を創造する企業として、DX不動産事業およびDX推進事業(22年3月期第4四半期から子会社2社を新規連結してセグメント区分・名称変更)を展開している。

プロパティエージェント<3464>(東1、新市場区分プライム)はデジタルと不動産で価値を創造する企業として、DX不動産事業およびDX推進事業(22年3月期第4四半期から子会社2社を新規連結してセグメント区分・名称変更)を展開している。[写真拡大]

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 プロパティエージェント<3464>(東1、新市場区分プライム)はデジタルと不動産で価値を創造する企業として、DX不動産事業およびDX推進事業(22年3月期第4四半期から子会社2社を新規連結してセグメント区分・名称変更)を展開している。22年3月期(第4四半期から子会社2社を新規連結することに伴って2月21日に上方修正)は販売戸数の増加などで増収増益予想としている。さらに積極的な事業展開で23年3月期も収益拡大基調だろう。株価は下値固め完了して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■DX不動産事業とDX推進事業を展開

 デジタルと不動産で価値を創造する企業として、資産運用型投資用マンションなどの開発・販売を行う不動産開発販売事業、賃貸管理・賃貸仲介・建物管理サービスを提供するプロパティマネジメント事業、および不動産クラウドファンディング事業を主力としている。

 22年3月期第4四半期から、子会社のアヴァントおよびバーナーズを新規連結するとともに、セグメント区分をDX不動産事業(DXをコアとした新築収益不動産開発販売事業、中古収益不動産マッチング「スマートセカンド」事業、クラウドファンディング事業、DXによって効率化された不動産賃貸管理事業・建物管理事業・不動産運用事業)、およびDX推進事業(子会社DXYZの顔認証プラットフォーム「FreeiD」事業、アヴァントのDX関連システム開発事業、バーナーズのクラウドシステム導入・運用支援事業およびクラウドインテグレーションサービス事業)に変更する。

 22年2月には子会社のDXYZが、三菱地所<8802>が開発する顔認証サービス連携基盤「Machi Pass FACE」に顔認証プラットフォーム技術を提供し、開発支援・実証実験を開始した。またDXYZが、チャイルド社と顔認証入退場サービスの販売で業務提携した。顔認証プラットフォーム「FreeiD」を全国の保育園・幼稚園・児童福祉施設向けに本格展開する。22年3月にはDXYZの「FreeiD」が第47回発明大賞の考案功労賞を受賞した。

■22年3月期増収増益予想

 22年3月期の連結業績予想(第4四半期から子会社2社を新規連結することに伴い2月21日に上方修正)は、売上高が21年3月期比25.3%増の345億円、営業利益が3.7%増の21億70百万円、経常利益が4.5%増の18億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が3.4%増の12億10百万円としている。配当予想(2月7日に期末1円上方修正)は21年3月期比1円増配の27円(期末一括)としている。

 第3四半期累計は売上高が223億82百万円、営業利益が15億31百万円、経常利益が13億09百万円、親会社株主帰属四半期純利益が8億61百万円だった。前期末から連結財務諸表を作成しているため、前年同期の非連結業績との比較で売上高は47.4%増収、営業利益は2.1倍増益、経常利益は2.5倍増益、親会社株主帰属四半期純利益は2.4倍増益だった。不動産開発販売事業大幅伸長して牽引した。

 通期も販売戸数の増加などで増収増益予想としている。22年2月には販売用不動産3物件の売却(東京都新宿区のマンション総戸数29戸、東京都豊島区のマンション総戸数52戸、東京都豊島区のマンション総戸数48戸)を発表している。さらに積極的な事業展開で23年3月期も収益拡大基調だろう。

■株価は下値固め完了

 株価は地合い悪化も影響して昨年来安値を更新する軟調展開だったが、下値固め完了して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。3月25日の終値は1623円、時価総額は約119億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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