関連記事
リモートワーク意識も世代格差 40歳以下は「リモート希望」半数超え
SELF株式会社が「リモートワークに関するアンケート調査」。自身の仕事は「リモートではできない仕事」79.8%。希望の勤務形態「通勤」30%、「リモート」48%。高い年齢層ほど「通勤希望」。[写真拡大]
リモートワークは働き方改革でも推奨されてきた制度であったが、利用実績は数パーセント程度で普及には至らなかった。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行後、感染予防対策の一つとして政府からの要請もあり、急速な普及を見せた。というもののリモートワークが可能な職種は限られており、その普及は限定的でコロナの常態化とともにオフィス返りの傾向も見られる。リモートワーク利用の意向は世代によって格差があり、管理職世代など年代が高い層ほど通勤勤務を望む者が多く、リモートの普及も頭打ちの感が否めない。
コミュニケーションAIなどの開発・提供を行うSELF株式会社が自社アプリのユーザー3185名を対象として2月下旬から3月上旬に「リモートワークに関する調査」を実施、3月8日にその結果レポートを公表している。レポートによれば、自身の仕事が「リモートワークでは出来ない仕事か」と尋ねた結果では、「出来ない」と答えた者は79.8%、「どちらとも言えない」が13.3%、「出来る」は6.9%にとどまった。8割近くの者が自身の仕事はリモートワークでは出来ないと考えているようだ。
「通勤とリモートの何れを望むか」との問いには、「通勤」が29.7%、「リモート」47.7%、「どちらでも」22.6%となっており、半数近くが「リモート」を望んでいる。しかし、年代別に見ると様子が違ってくる。「リモート」を希望する者は、「20代」では55%と半数超えだが、「30代」では50%、「40代」が45%、「50代」40%、「60代以上」では33%と年代が上がるにつれてリモート希望者の割合が減少しており、「40代」から半数を割っている。逆に、「通勤」を希望する者は、「20代」では24%、「30代」は28%、「40代」32%、「50代」36%、「60以上」45%と年代が上がるにつれて増加して行き、「50代」で同程度、「60代」では「リモート」希望と「通勤」希望が逆転している。「どちらでもよい」は何れの世代でも20%強で大きな差は無い。男女別に見ても、それぞれの割合は大きな相違はなく、男女による差は無さそうだ。経営層や管理職の年代が「通勤」をより多く望んでおり、最近のオフィス返り傾向の一要因とも考えられる結果だ。コロナ禍で広がりを見せたリモートワークであるが、コロナ等の非常事態と関わりなく一般的普及となるには今しばらく時間がかかりそうだ。(編集担当:久保田雄城)
■関連記事
・「飲みニケーション、全て無くても良い」42%。「上司とは」など条件も含めると8割超。20・30代で高い傾向
・オフィス回帰始まる。企業の2割「在宅勤務とりやめ」。「生産性低下」などが理由
・原因は「座り過ぎ」? コロナ禍のストレスをコーヒーブレイクで乗り切ろう
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- Excel関数が生産性を低下させる?「できる人」への依存体質が組織の非効率を招く
5/22 17:25
- 物価上昇でも賃金上がらない理由 人件費が利益圧迫、投資抑制
4/29 09:34
- 週休3日制に賛成が大多数 給料低下懸念から反対の意見も 4/27 11:27
- パワハラ防止法、中小の半数で実施 「実態把握」と「教育方法」が課題
4/13 07:10
- 改正育児・介護休業法、8割が肯定的も「代替要員の確保とコスト」が懸念
2/20 17:58