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ニッケル相場でロンドン金属取引所が大混乱 原材料高騰でEVなどにも影響か
ニッケル相場で大混乱が起きているそうだ。Bloombergの記事によれば、ニッケル相場は過去10年間、ほとんど1万ドルから2万ドルの間での推移していた。ところが3月8日の午前6時過ぎ、ロンドン金属取引所でのニッケル相場は10万ドルを突破。わずか24時間ほどで250%という大幅な価格急騰となった。この影響により、ロンドン金属取引所では約30年ぶりにニッケル取引停止を強いられたという。ロンドン金属取引所では8日以降はニッケル取引は停止されているうえ、8日午前に行われた取引を全て取り消すという異例の措置を取ったそうだ。この決定をした同取引所には各所から批判が噴出しているとのこと(Bloomberg)。
価格急騰の主因は、ウクライナとロシアの戦争の影響のほか、GameStop事件と同じショートスクイーズにより発生したものであるという。取引停止の要因の一つで価格急騰による大きな負債を抱えていたステンレス製品の最大手、中国の青山控股集団が、銀行団から融資確保を得たなどにより、再びショートスクイーズが発生するリスクは後退したと見られ、これによりロンドン金属取引所での取引は16日に再開することになったとのこと(日経新聞、Bloomberg)。なお、ニッケルはステンレススチールやリチウムイオン電池生産の材料であり、今回の高騰により、リチウムイオン電池や家庭用のボウルやザルといったステンレス製品の価格に影響はしじめている模様(ロイター、テレ東プラス)。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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