トルコリラ円は、もち合い放れとなりそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

2022年2月2日 17:33

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記事提供元:フィスコ


*17:33JST トルコリラ円は、もち合い放れとなりそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、トルコリラ円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、今週のトルコリラ円について『もち合い放れとなりそうだ』と述べています。

続けて、『トルコ中央銀行は20日の会合で、政策金利を14.0%に据え置いた。昨年末に、エルドアン大統領はリラの下落に歯止めをかけるため、リラ建ての定期預金を外貨の値動きに合わせて保護する制度を導入した。慢性的なインフレや経常赤字の体質などを背景にリラの先安観は根強いものの、トルコ政府がリラ安阻止の構えを示していることから売りが手控えられた。リラ円は8円台で膠着している』と伝えています。

次に、『今週3日に発表される1月消費者物価指数(CPI)予想は前年比予想+46.4%(前回+36.08%)、コアCPIは前年比予想+36.74%(前回+31.88%)、1月生産者物価指数(PPI)は前年比予想+97.59%(前回+79.89%)と、いずれも大幅に上昇する見込み』とし、『インフレ率が一段と高い伸びを記録することが予想され、名目金利からインフレ率を差し引いた実質金利は−24.08%から—32.40%へとさらに深堀されることになる。トルコ中銀は20日の声明で、通貨リラを優先させるよう金融政策の枠組みを包括的に見直す意向を示したものの、インフレ高進が止まらない限り、リラ売りが再燃する可能性は高いだろう』と考察しています。

また、『トルコ政府は市民が貯蓄をリラ建てに転換するよう推奨キャンペーンを展開し、自国通貨の下落に歯止めをかける救済計画を新たな段階へと進めている。国営テレビやソーシャルメディアで30日に放映されたビデオ動画では、国民の努力を称えるとともに、リラ建て定期預金に投資するよう呼び掛けた。エルドアン大統領は昨年12月、為替変動からリラ建ての預金を保護する新たな政策を導入すると発表していた』と解説しています。

こうしたことから、陳さんは、トルコリラ円の今週のレンジについて、『7.50円~9.50円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の2月1日付「トルコリラ円今週の予想(1月31日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜《FA》

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