星和電機、OSG、ローツェなど/本日の注目個別銘柄

2022年1月13日 15:44

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記事提供元:フィスコ


<2670> ABCマート 5110 +110大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は198.5億円で前年同期比33.5%増となったが、9-11月期は55.4億円で同12.5%減と前四半期比で減益率が拡大。値引き販売拡大で粗利益率が悪化したが、会社側では今後の業績回復に対して自信を持っていると伝わったほか、発行済み株式数の1.81%に当たる150万株、75億円を上限とする自社株買いの実施も発表し、決算が目先の悪材料出尽くしに。

<6748> 星和電機 620 +100ストップ高。同社、岡山大学、関西学院大学、英国Surrey大学の国際共同研究グループが、細孔が豊富に含まれる階層的かつ高比表面積である多孔質炭素材料の開発に成功したと発表。同材料は、市販の活性炭を超える高い比表面積をもち、電気二重層キャパシタの電極に用いることで高容量化を実現したという。エネルギー貯蔵デバイス電極材料や燃料電池触媒担体の開発へつながるとしており、業容拡大期待が先行したようだ。

<8267> イオン 2480.5 -150大幅続落で昨年来安値を更新。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は892.5億円で前年同期比31.0%増となったが、9-11月期は114.8億円で同66.4%減、400億円程度の市場予想を大きく下回る。イオンモールの決算から警戒感もあったが、金融事業、国際事業なども想定以上に悪化したた。通期の市場予想は会社計画2000億円を上回る水準だが、コンセンサスの切り下がりが意識される形に。

<9418> USENNEX 3100 +228急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は47.2億円で前年同期比15.4%増益。据え置きの通期計画は170億円で前期比8.9%増であり、進捗率は27.8%と順調なスタートとなった。通信事業、業務用システム事業、コンテンツ配信事業などが大幅増益となったほか、店舗サービス事業も先行投資の一巡で前四半期比では大幅増益に。足元でグロース株売りの流れに押されていたなか見直しの動きが強まっている。

<3186> ネクステージ 3085 +263急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断「Buy」を継続で、目標株価を2800円から4000円にまで引き上げた。車両販売粗利の想定以上の改善、整備部門や買取部門の収益改善などを背景に業績予想を上方修正、22年11月期営業利益は160億円から175億円に、23年11月期は200億円からコンセンサスを50億円近く上回る237億円にまで引き上げている。

<6323> ローツェ 13370 +1160続急伸で昨年来高値を一気に更新。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は108億円で前年同期比45.0%増益、9-11月期も40.9億円で同52.7%増と高い利益成長が継続する形になっている。半導体関連装置の販売が引き続き好調に推移、ベトナム工場での生産効率改善なども寄与しているもよう。本日は半導体関連がやや軟化しているものの、好決算を評価する動きが優勢の格好に。

<3681> ブイキューブ 892 +55大幅反発。メタバースでのコミュニケーションサービスの提供を開始すると発表している。第一歩として、「メタバースイベントサービス」を開始、あらゆる業界のイベントのメタバース化を実現していくとしている。今後は、会議や作業支援分野などでのメタバース対応も拡大していく計画のもよう。業績下方修正を受けて前日に急落した反動も重なり、注目されるテーマ物色の流れが活発化する状況になっている。

<6183> ベルシス24 1272 +29大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表している。累計営業利益は107億円で前年同期比5.1%増益となった。9-11月期は34.7億円で、前年同期比1.6%減益となっているが、市場コンセンサスはやや上回る着地となった格好。コロナ関連業務などスポット業務が引き続き順調に推移しているもよう。また、期末配当金を従来の24円から30円に引き上げ、年間配当金は前期比12円増の54円となる。

<3093> トレファク 941 +54大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は5.8億円、前年同期はほぼ収支均衡水準であった。9-11月期も4.3億円で同61%の大幅増益、同期間では過去最高水準になっている。通期計画8億円、前期比7.5倍を据え置いている。衣料・服飾雑貨・ホビーなどが好調に推移しているもよう。既存店売上は9月以降前年比プラスでの推移となっている。足元での回復力の高まりを評価の動きが優勢に。

<6136> OSG 2051 +199急騰。前日に21年11月期決算を発表、営業益は161億円で前期比91.8%増となり、従来予想の150億円を上回った。期末配当金も従来計画17円から22円に引き上げ、年間配当金は前期比14円増の36円に。また、22年11月期見通しは202億円で同25.4%増益を見込み、年間配当金は連続増配となる49円を計画。加えて、発行済み株式数の3.58%に当たる350万株を上限とする自社株買いも発表。《ST》

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