JR京都駅前の地下街「ポルタ」、2022年春・夏に飲食ゾーンをリニューアル

2021年12月17日 16:43

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ポルタの改装イメージ(京都ステーションセンター発表資料より)

ポルタの改装イメージ(京都ステーションセンター発表資料より)[写真拡大]

 JR京都駅前の地下街「ポルタ」(京都市下京区)は、西エリアの飲食ゾーンを2022年春、夏の2期に分けてリニューアルする。運営するJR西日本グループの京都ステーションセンターが明らかにしたもので、これまで訪日外国人観光客向けの店舗が集中していたが、地元のサラリーマンらが利用しやすい店舗を増やす。

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 リニューアル工事は第1期が2022年1月11日から3月下旬まで、第2期が5月上旬から7月下旬まで。それぞれ12店が営業しているエリアを閉鎖し、エリア内の通路や地上と結ぶ階段が通行できなくなる。

 JR京都駅は、新幹線や在来線、関西空港からのバスが発着する京都市の玄関口。新型コロナウイルスの感染拡大前は、駅の内外を連日、観光公害と呼ばれるほどの訪日外国人観光客が埋め尽くしていた。このため、ポルタで営業している計35店の飲食店は、麺類や比較的高価格帯のランチなど訪日外国人観光客向けの店舗が多かった。

 今回のリニューアルでは、これまでポルタに欠けていた肉、海鮮、居酒屋などを導入するほか、よりリーズナブルな価格でランチを提供する店を増やし、地元のサラリーマン、OLや買い物客らが日常の食事に利用しやすい店舗構成とする。ディナーはお酒を楽しめる店を増やして、訪日外国人観光客依存からの脱却を目指す。

 ポルタは1980年の開業。物販、サービス、飲食の合計約130店が入居し、売り場面積約1万200平方メートル。JR京都駅や市営地下鉄京都駅、百貨店のJR京都伊勢丹、京都駅ビル専門店街ザ・キューブと接続している。

 京都観光総合調査によると、京都市はコロナ禍の訪日外国人観光客消失で、2020年の宿泊客が2019年比60%減の531万人。うち訪日外国人の宿泊客は、88%減の44万9,000人に減少。飲食店や土産物店が大打撃を受けている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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