【注目銘柄】ヒビノは黒転幅拡大の業績修正を見直し下げ過ぎ是正買い再燃へ

2021年11月16日 16:36

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

ヒビノ<2469>(JQS)は、今年10月27日に発表した今2022年3月期業績の上方修正を見直し、黒字転換幅が拡大し同時に上方修正された第2四半期(2021年4月~9月期、2Q)累計業績が、その通期予想業績対比で高利益進捗率を示したことを手掛かりに下げ過ぎ修正買いが再燃している。

ヒビノ<2469>(JQS)は、今年10月27日に発表した今2022年3月期業績の上方修正を見直し、黒字転換幅が拡大し同時に上方修正された第2四半期(2021年4月~9月期、2Q)累計業績が、その通期予想業績対比で高利益進捗率を示したことを手掛かりに下げ過ぎ修正買いが再燃している。[写真拡大]

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

■音楽ライブ、スポーツなど大規模イベント条件付き人数制限解除を検討

 ヒビノ<2469>(JQS)は、今年10月27日に発表した今2022年3月期業績の上方修正を見直し、黒字転換幅が拡大し同時に上方修正された第2四半期(2021年4月~9月期、2Q)累計業績が、その通期予想業績対比で高利益進捗率を示したことを手掛かりに下げ過ぎ修正買いが再燃している。新型コロナウイルス感染症の新規感染者の減少とともに、音楽ライブ、スポーツなどの大規模イベントの条件付きながら人数制限解除が検討されており、年末年始のコンサートやイベント開催のシーズン入りとなることも、支援材料として期待を強めている。

■同じく上方修正の2Q純利益は通期予想対比で95%超も進捗

 同社の今3月期業績は、売り上げを期初予想通りの450億円(前期比47.5%増)と据え置いたが、営業利益を4億5000万円、経常利益を7億円、純利益を5億円それぞれ引き上げ、営業利益19億5000万円(前期は40億7300万円の赤字)、経常利益22億円(同26億3600万円の赤字)、純利益14億円(同24億2300万円の赤字)と黒字転換幅の拡大を見込んでいる。コンサート・イベントサービス事業では、東京オリンピック・パラリンピック関連事業が計画通りに推移し、建築音響・施工事業では大型案件が集中し順調に工事が進捗、一部休業による助成金収入があったことなどが寄与する。

 この業績修正は、今期第2四半期(2021年4月~9月期、2Q)累計業績の上方修正とともに発表されており、2Q累計の純利益は、期初予想の6億円から13億3200万円(前年同期は16億7900万円の赤字)へ引き上げられて着地した。通期予想純利益対比では95%超の利益進捗率となっており、今後の年末年始のコンサート・イベントの開催状況次第では、通期業績の再上ぶれも期待される。なお配当は、前期に年間10円(前々期実績35円)に減配したが、今期は年間30円への増配を予定している。

■年初来高値から往って来い以上の調整もPERは10倍とリバウンド期待

 株価は、前期第3四半期業績が赤字転落となったものの四半期ベースの赤字幅が縮小したことを材料に1770円高値まで買われたが、新型コロナウイルス感染症の新規感染者拡大とともに1252円安値まで調整し、4回目の緊急事態宣言の解除とともに1600円台までリバンド、今期業績の上方修正に大規模イベントの人数制限緩和が続いて年初来高値1850円へ急伸した。ただ利益確定売りや戻り売りも交錯し、1400円安値まで往って来い以上の倍返しの調整となった。PERは10倍台、配当利回りは2.03%、テクニカル的にも25日移動平均線からなお5%弱のマイナスかい離するなど下げ過ぎを示唆しているだけに再騰は有力で、年初来高値からの調整幅の3分の1戻しとなる25日線水準の1500円台回復から半値戻しの1600円台乗せにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

【関連記事・情報】
イトーキは戻り試す、21年12月期営業・経常横ばい予想だが保守的(2021/03/17)
インフォコムは反発の動き、22年3月期も収益拡大基調(2021/03/17)
パイプドHDは戻り試す、21年2月期業績予想を上方修正、配当は増配(2021/03/17)
ハウスドゥは反発の動き、21年6月期大幅増益予想で収益拡大基調(2021/03/17)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事