映画『MONSOON/モンスーン』ヘンリー・ゴールディング主演、故郷ベトナムへ“自分探し”の旅

2021年11月6日 14:16

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記事提供元:ファッションプレス

 映画『MONSOON/モンスーン』が、2022年1月14日(⾦)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国の劇場で公開される。主演はヘンリー・ゴールディング。

■故郷ベトナムへ、アイデンティティを探す旅

 映画『MONSOON/モンスーン』は、30年ぶりにサイゴン(現ホーチミン)へ帰郷した主⼈公・キットがアイデンティティを探す旅路を描いた作品。ベトナム戦争後の混乱を逃れてイギリスへ渡った“ボート難⺠”だったキットが、サイゴンへ旅に出るが、故郷は経済成⻑を遂げ、かつての姿は⾒る影もない。

 変わりゆく故郷、忘れ去った⺟国語に戸惑うキット。故郷にいながらも孤独を感じている彼が、過去の⾯影を巡る旅の中で⾒つけた“⾃分”とはー?悩みながら今を⽣きる、全ての⼈の心に響く物語だ。

■ヘンリー・ゴールディング主演

 変わり果てた街に馴染めず、どこか旅⾏者のような主⼈公・キットを演じるのは『クレイジー・リッチ︕』で注⽬を浴び、『G.I.ジョー︓ 漆⿊のスネークアイズ』の主演に抜擢されたハリウッドで活躍中のヘンリー・ゴールディング。イギリス⼈の⽗とマレーシア⼈の⺟を持つことから、主人公キットが持つ複雑なアイデンティティに強い共感を抱いたという。

 監督・脚本は、『追憶と、踊りながら』のホン・カウ。カウもまたキット同様に、カンボジアから逃れてベトナムに渡ったのち8歳まで同国で過ごし、“ボート難⺠”として渡英していた過去を持つ。

■変わりゆくベトナムの“今”を映す圧倒的な映像美

 変わりゆくベトナムの“今”を綴った圧倒的な映像美にも注目。劇中には、⽬まぐるしい経済成⻑を遂げ、すっかり姿を変えたサイゴンと、昔と変わらず古く懐かしい⽂化や街並みを残すハノイの街が登場する。

 サイゴンの夜景や大量のバイク、巨大なビル。ハノイの古い町並み、⽥園⾵景、観光名所でもあるロンビエン橋。相反する⼆つの街並み、そしてそこで出会う人々の交流を通じて、キットの表情が次第に変化していく。

【詳細】
映画『MONSOON/モンスーン』
公開日:2022年1月14日(⾦)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
出演:ヘンリー・ゴールディング、パーカー・ソーヤーズ、デイビット・トラン、モリー・ハリス
監督・脚本:ホン・カウ
2020/イギリス、⾹港/85分/5.1ch /カラー/原題『MONSOON』
配給:イオンエンターテイメント

<映画『MONSOON/モンスーン』あらすじ>
キットは、両親の遺灰を埋葬すべく、30年ぶりに祖国であるサイゴン(現ホーチミン)に⾜を踏み⼊れる。キットは6歳のとき、家族とともにベトナム戦争後の混乱を逃れてイギリスへ渡った、“ボート難⺠”だ。以来、これが初めての帰郷だった。もはやベトナム語すらままならない彼は、英語が話せる従兄弟のリーの助けを借りながら、どこか⼤事な場所を探し始めるが、思うようには進まない。サイゴンは今やすっかり経済成⻑を遂げ、かつての姿は⾒る影もなかったからだ。

そんな中、ネットで知り合ったアフリカ系アメリカ⼈のルイスと⼀夜をともにするキット。ルイスの⽗親はベトナム戦争に従軍したという過去を持ち、そのことを隠してこの国で暮らしていた。その後、両親の故郷ハノイへ向かったキットは、サイゴンで知り合った学⽣リンの実家が営む伝統的な蓮茶の⼯房⾒学をする。それはキットの知る“古き良きベトナム”の姿にようやく触れられた時間でもあったが、リンにとっては時代遅れなものらしい。サイゴンに戻ったキットは、リーから⾃分たちの家族の亡命にまつわる“ある真実”を聞かされることになる̶。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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