任天堂が大阪に直営店「Nintendo OSAKA」、大丸梅田店で2022年末開業へ

2021年11月5日 16:33

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ニンテンドー・オオサカのロゴ(任天堂発表資料より)

ニンテンドー・オオサカのロゴ(任天堂発表資料より)[写真拡大]

 任天堂は5日、直営公式店の「Nintendo OSAKA(ニンテンドー・オオサカ)」を2022年末、大阪市北区梅田の大丸梅田店にオープンすることを明らかにした。東京都渋谷区宇田川町の「Nintendo TOKYO(ニンテンドー・トーキョー)」に次ぐ国内2例目で、西日本の情報発信拠点として活用する。

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 ニンテンドー・オオサカの販売商品やイベント内容、店舗の詳細などは今後、発表されることになっている。2019年11月にオープンしたニンテンドー・トーキョーは、「ニンテンドー・スイッチ」など家庭用ゲーム機本体や周辺機器、ゲームソフト、マリオなど任天堂オリジナルのキャラクターグッズを販売しているほか、イベントやゲーム体験を楽しめる場所となっている。

 任天堂は2021年3月、大阪市此花区桜島のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」で、「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を開業。ゲームのキャラクターを活用した事業に力を入れている。ニンテンドー・オオサカに対しては、ファンから物販だけでなく、USJと連動したイベント開催を期待する声も出ており、任天堂は西日本の情報発信拠点として活用する考え。

 家庭用ゲーム業界は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が追い風となり、大幅な売り上げ増が続いている。任天堂は21年3月期に前年比30%以上の増収を記録。2020年に発売したゲームソフトの「あつまれどうぶつの森」は、発売から3カ月で500万本に達する大ヒットになっている。

 ただ、家庭用ゲーム機からスマートフォンへ移行する流れが世界的に見られ、家庭用ゲーム業界は安心していられない現実もある。新たな情報発信拠点の設置はファン層を広げ、キャラクタービジネスをさらに推進する思惑がうかがえる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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