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日経平均は353円高でスタート、川崎汽船や三菱商事などが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;28031.37;+353.16TOPIX;1964.16;+24.54
[寄り付き概況]
8日の日経平均は353.16円高の28031.37円と続伸して取引を開始した。前日7日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は337.95ドル高の34754.94ドル、ナスダックは152.11ポイント高の14654.02で取引を終了した。失業保険申請件数が予想以上に減少したため雇用回復期待に、寄り付き後、上昇。その後、民主党のシューマー上院院内総務は、債務上限問題において12月までの延長で合意したことを明らかにしたため、債務不履行は当面回避できるとの安心感に上げ幅を拡大した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)がそろって3日続伸となった流れを引き継いだ。また、東京都が、新型コロナの感染状況と医療提供体制の警戒レベルをそれぞれ1段階、引き下げるなど、感染縮小が続いており、経済活動の本格的な再開への期待感が引き続き買い手掛かり要因となった。一方、昨日の海外市場で原油価格が反発したこともあり、原油高が企業収益の圧迫要因となるとの見方が継続し、株価の重しとなった。また今日は、国慶節(建国記念日)の連休で休場していた上海・深セン市場が1週間ぶりに再開することに加え、今晩は9月の米雇用統計の発表が予定されており、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された8月の家計調査は2人以上世帯の実質消費支出が前年同月比3.0%減少した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同1.5%減少だった。同じく取引開始前に発表された8月の国際収支状況(速報)によると、経常収支は1兆6656億円の黒字。前年同月に比べ4196億円黒字幅が縮小した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は1兆5409億円の黒字だった。今日は株価指数オプション10月物の特別清算指数(SQ)の算出日。SQ値はQUICK試算で28098.14円だった。また、今日は日本エコシステムが東証2部と名証2部に上場した。
セクター別では、全業種が値上がり。石油石炭製品、輸送用機器、鉱業、サービス業、機械などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、川崎汽船<9107>、キーエンス<6861>、レーザーテック<6920>、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>、トヨタ<7203>、三菱商事<8058>、日本電産<6594>、安川電<6506>、オムロン<6645>、イオン<8267>、キヤノン<7751>などが上昇。他方、武田薬<4502>、東電力HD<9501>などが下落している。 《FA》
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