終戦を知らなかった”最後の日本兵”の実話が映画化 予告映像も解禁!

2021年9月10日 11:40

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©bathysphere ‐ To Be Continued ‐ Ascent film ‐ Chipangu ‐ Frakas Productions ‐ Pandora Film Produktion ‐ Arte France Cinéma

©bathysphere ‐ To Be Continued ‐ Ascent film ‐ Chipangu ‐ Frakas Productions ‐ Pandora Film Produktion ‐ Arte France Cinéma[写真拡大]

 終戦を知らずにジャングルで約30年間暮らした、小野田寛郎氏の実話が映画となり、2021年10月8日(金)より全国公開されることが決定した。それに先駆けてこの度、予告映像が解禁。当時のニュース映像を再現したシーンの画像なども公開された。

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■30年間ジャングルで生き延びた”最後の日本兵”

 1974年の帰還当時、社会現象ともなった、”最後の日本兵”小野田寛郎(おのだひろお)氏。その想像を絶するジャングルでの潜伏生活を映画化した「ONODA 一万夜を越えて」が、10月8日よりTOHOシネマズ日比谷他全国公開されることが決定した。

 終戦後も任務解除命令が届かず、約30年もの間フィリンピン・ルバング島で潜伏生活を送っていた、旧陸軍少尉・小野田氏。1944年の任務着任後次々と仲間を失い、最後にはたった1人で、見えない敵に息を潜め暮らしていた。そんな小野田氏のセンセーショナルな30年間が、今明かされる。

■監督はフランス映画界の新鋭

 メガホンを取ったのは、フランスで注目の監督アルチュール・アラリ。今フランス映画界において最も期待のかかる若手監督だ。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニングを飾った本作は、15分にも及ぶスタンディングオベーションを受け大きな話題に。フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本の共同制作ではあるが、ほぼ全編にわたり日本語でのセリフとなっている。

■津田寛治が小野田氏を熱演

 成年期の小野田氏を演じたのは、実力派俳優・津田寛治。250本を超える日本映画に出演してきた津田は、今回の役柄を演じるにあたりおよそ1年かけて減量を行なったという。

 また若き日の小野田氏には、若手注目株・遠藤雄弥が抜擢。その他、イッセー尾形、仲野太賀、嶋田久作ら演技派俳優が脇を固め、撮影はカンボジアで約4カ月かけて行なわれた。

■予告映像・シーン画像が解禁

 今回お披露目となったのは60秒の予告映像。危険と隣り合わせの戦地でのシーンや、孤独と戦う島での場面など見応えたっぷりな映像となっている。また映画の重要場面を写したシーン画像も合わせて公開。臨場感溢れる写真の数々は、本編への期待をさらに高める。

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