トリケミカル、通期予測を上方修正 旺盛な半導体需要で

2021年9月1日 11:32

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■通期予想を上方修正

 トリケミカル研究所(トリケミカル・4369)は8月31日、22年1月期上半期(2月~7月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比11.5%増の53億6700万円、純利益は同4.7%増の18億8100万円と増収増益。営業利益は同5.8%減の14億5700万円と、全社を挙げたコスト削減に努めたものの減益となった。一方で韓国の関係会社の投資利益計上によって最終利益は増益となった模様。

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 また合わせて、通期業績予想に関しては上方修正を発表。売上高は前回予測の107億円より2.8%増の110億円(前期比12.2%増)、営業利益は同じく27億円より9.3%増の29億5000万円(同9.6%増)、経常利益は44億円より13.2%増の49億8000万円(同15.2%増)、純利益は34億7000万円より11.8%増の38億8000万円(同14.9%増)とした。

 7期連続の最高益を予想していたが、その従前予想をさらに上乗せした格好。下期にかけても良好な業績が推移することが期待した業績修正といえよう。

■半導体向け需要が旺盛

 電子材料や医薬品向けの化学材料の開発製造販売を手がけるトリケミカル。近年は半導体用高純度ガスや材料が好調で、順調に業績を伸ばしてきた。国内だけでなく、台湾や韓国向けに売上を伸ばしており、半導体関連企業が多いアジア圏で良好な業績を見せている。

 コロナ禍において、国内外で半導体不足が続いている。だがトリケミカルは、旺盛な半導体需要が追い風となっており、国内外の各工場における安定した製品供給体制が、上方修正につながった。

■24年1月期には売上高約120億円を目指す

 安定した需要が見込める一方、急激な業績拡大は見込みにくい一面もある。21年1月期決算発表時に公表された中期経営計画では、営業利益率25%前後を維持しつつも拡大する予想を立てているが、売上高は5%前後の増益と控えめな印象を受ける。

 最終年となる24年1月期の売上高予想は119億6000万円、営業利益は29億1000万円としているものの、今回の上方修正では既に営業利益は24年1月期を上回る見込みとなっている。足元が極めて良好な事業環境であることを示唆した決算発表となった。(記事:拓蔵・記事一覧を見る

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