日経平均は143円高でスタート、東エレクやレーザーテックなどが上昇

2021年8月17日 09:34

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27666.94;+143.75TOPIX;1932.37;+7.39


[寄り付き概況]

 17日の日経平均は143.75円高の27666.94円と4日ぶり反発して取引を開始した。前日16日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は110.02ドル高の35625.40ドル、ナスダックは29.14ポイント安の14793.76で取引を終了した。中国や米国の経済指標が市場予想を下回ったほか、中東の地政学的リスク上昇で寄り付き後、大きく下げた。新型コロナ・デルタ株感染拡大への懸念も根強く、さらなる売り材料になった。その後、引けにかけては、資本流入や防衛関連への期待に上昇に転じると、ダウは連日史上最高値を更新して引けた。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均とS&P500が5日続伸し、東京市場の株価支援要因となった。また、日経平均が昨日までの3日続落で500円を超す下げとなった後ということもあり、自律反発狙いの買いも入りやすかった。一方、政府が新型コロナ対策の緊急事態宣言について対象地域の追加を専門家に諮問すると伝えられ、経済活動の正常化がさらに遅れることが懸念されたことに加え、米国と中国で発表された経済指標が低調だったことから世界経済の先行きを不安視する見方が広がり、さらに、アフガニスタンの地政学リスクも意識されるなど、株価の重しとなる警戒材料が多かったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。

 セクター別では、ガラス土石製品、卸売業、機械、非鉄金属、医薬品などが値上がり率上位、空運業、石油石炭製品、電気・ガス業、鉱業、情報・通信業などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、任天堂<7974>、ダイキン<6367>、キーエンス<6861>、第一三共<4568>、ファナック<6954>、リクルートHD<6098>、東芝<6502>、三菱商事<8058>などが上昇。他方、ソニーG<6758>、NTT<9432>、JT<2914>、ENEOS<5020>、資生堂<4911>、ベイカレント<6532>、三菱重<7011>、オリックス<8591>、JAL<9201>などが下落している。 《FA》

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