アイリックコーポレーション 21年6月期は2ケタ増収、スマートOCR(R)などシステム事業及びFC部門が大幅に伸長

2021年8月16日 12:46

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記事提供元:フィスコ


*12:46JST アイリックコーポレーション---21年6月期は2ケタ増収、スマートOCR(R)などシステム事業及びFC部門が大幅に伸長
アイリックコーポレーション<7325>は13日、2021年6月期連結決算を発表した。売上高が前期比11.3%増の46.38億円、営業利益が同23.7%減の3.65億円、経常利益が同23.4%減の3.74億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同27.8%減の2.33億円となった。

保険販売事業の売上高は前期比7.1%増の27.59億円、セグメント利益は同9.4%減の4.91億円となった。直営店部門は、直営店舗数が前期末より8店舗増加して6月末で52店舗となった。上期に実施したテレビCMやWeb広告からの電話相談・オンライン相談への積極的な誘導という施策を実施した結果、Webによる予約数は大幅に増加したが、断続的に続く緊急事態宣言やまん延防止等重点措置により、既存店の集客が伸び悩んだ。法人営業部門は、税制改正の影響が続いており、前期の売上高を下回る結果となった。

ソリューション事業の売上高は前期比12.9%増の13.27億円、セグメント利益は同10.8%減の3.76億円となった。FC部門は、FC店舗数が前期末より14店舗増加して6月末で195店舗となり、Webからの送客も順調に推移した結果、月額利用料および共同募集手数料が大幅に伸びた。AS部門は、第1四半期に大型解約があったが、第4四半期に中堅生保においてASシリーズの導入があり、ID数は8,401IDと同412ID増加した。また保険販売に積極的な地方銀行は増加傾向にあり、6月末における銀行の導入は26行となった。引き続き大手保険会社をはじめとした大型案件は複数継続しており、具体的な導入に向けての検討が進んでいる。

システム事業の売上高は前期比32.0%増の5.51億円、セグメント利益は同24.6%減の0.36億円となった。子会社であるインフォディオは、JTBや独立行政法人統計センター、国税庁等から「スマートOCR(R)」の導入を受注したことにより、売上高が大きく伸長している。同システムについては引き続き多くの企業や官公庁から問い合わせがあり、今後の同社グループの業績を牽引することが期待できる事業の一つとしている。

2022年6月期通期の連結業績予想については、売上高が55.64億円、営業利益が5.50億円、経常利益が5.57億円、親会社株主に帰属する当期純利益が3.49億円を見込んでいる。2022年6月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、対前期増減率は記載していない。《EY》

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