米国株見通し:下げ渋りか、強い雇用統計なら正常化期待

2021年8月6日 15:32

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記事提供元:フィスコ


*15:32JST 米国株見通し:下げ渋りか、強い雇用統計なら正常化期待
(15時20分現在)

S&P500先物      4,420.25(-1.25)
ナスダック100先物  15,162.50(-5.25)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は20ドル安。NY原油先物(WTI)は安値圏で推移し、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


5日の取引で主要3指数は堅調。ナスダックや4日続伸、S&Pは過去最高値を更新、ダウは271ドル高で35000ドルを回復している。この日発表された新規失業保険申請件数が強い内容となり、経済正常化への思惑から景気敏感株などを中心に買いが強まった。ダウは前日大幅安の反動による買いも観測された。また、長期金利の一段の低下は回避され、警戒が和らいだ。セクター別ではハイテク関連が強含み、強気相場をけん引した。


本日は下げ渋りか。焦点の雇用統計は、非農業部門雇用者数が+87.0万人(前回+85.0万人)、失業率は5.7%(同5.9%)、平均時給は前年比+3.9%(同+3.6%)が市場コンセンサス。想定通りに雇用情勢の改善が示されれば、連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め期待から金利高に振れ、株売りが見込まれる。ただ、経済正常化への観測で株の買戻しが入りやすい。とはいえ、週末の調整売りも出やすいため、指数の戻りは限定的とみる。《TY》

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