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6月の外食市場は1345億円、3カ月ぶりにマイナス 居酒屋やバーの苦境続く
リクルートの調査によると、6月の外食市場は酒類の提供や営業時間の自粛により、3カ月ぶりに前年同月比マイナスとなったことが分かった。
【前月は】5月の外食市場、新型コロナ反動で2カ月連続プラス 飲酒関連は厳しさ続く
■市場規模は3カ月ぶりにマイナス
2日、リクルートが2021年6月の外食市場調査を発表した。6月の外食市場規模は前年同月比528億円減の1,345億円で、21年3月以来3カ月ぶりにマイナスとなった。さらに前々年の6月比では40.3%減となり、5月の37.7%減から2.6ポイント悪化した。
個別の数値を見ると、外食実施率は前年同月比4.5ポイント減の49.3%、外食頻度は同0.14回減の3.18回、外食単価は同457円減の2,117円となり、3カ月ぶりに全てマイナスとなっている。
■外食単価は男女とも全年齢層でマイナス
圏域別の市場規模は首都圏が前年同月比251億円減の843億円で、関西圏が同224億円減の320億円で、東海圏が同53億円減の182億円となり、3地域全てマイナスとなったのは市場規模同様に3カ月ぶり。
外食実施率は40代女性のみが46.4%で前年同月比変わらずだった。男性は全ての年齢層でマイナスで、特に60代男性(実施率:45.5%)が前年同月比11.2ポイントマイナスと大きく減った。外食単価は男女ともに全ての年齢層でマイナス。特に30代男性(外食単価:2,007円、以下同じ)が前年同月比628円減、50代男性(2,047円)が同605円減、50代女性(2,148円)が同622円減とマイナス幅が大きめだった。
■居酒屋やバー業態は約6割のマイナス
業態別市場規模は16業態中14業態でマイナスだった。プラスとなったのはファーストフード(市場規模:13億円、前年同月比:2億円増、以下同じ)のみで、レストラン・食堂・ダイニング・洋食は市場規模89億円で前年同月比変わらずだった。
マイナスとなった14業態の中では和食料理店(217億円、86億円減)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(176億円、61億円減)、居酒屋(156億円、227億円減)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(27億円、40億円減)などで特にマイナス幅が大きく、飲酒に関連した業種で引き続き厳しい状況が続いていることが分かる。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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