日経平均は239円安でスタート、ファーストリテやレーザーテックなどが下落

2021年7月16日 09:29

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28039.26;-239.83TOPIX;1930.11;-9.50


[寄り付き概況]

 16日の日経平均は239.83円安の28039.26円と3日続落して取引を開始した。前日15日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は53.79ドル高の34987.02ドル、ナスダックは101.82ポイント安の14543.13で取引を終了した。強弱まちまちの経済指標を受けて、寄り付き後、いったん下落した。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が上院銀行委員会の証言で、緩和縮小の条件達成は程遠いとの見解を繰り返すと上昇に転じ、ダウは終日底堅い展開となった。ハイテク株は利益確定売りが継続し、ナスダック総合指数は下落した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。国内で新型コロナ感染が拡大しているほか、アジアや欧米でも感染者数が増加しており、足元経済や企業活動の足かせとなることが懸念されている。また、昨日の米株式市場でナスダック総合指数が3日続落し、東京市場でハイテク株などの重しとなった。一方、昨日までの2日間で日経平均が400円を超す下げとなっったことから、自律反発狙いの買いが入りやすかった。また、今後発表が増える国内企業の21年4-6月期決算への期待感も株価下支え要因となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。今日は、日銀金融政策決定会合の結果が公表され、その後、黒田日銀総裁の記者会見が予定されている。また、気候変動対応の投融資を後押しする金融機関の新たな資金供給策の制度の骨子案も発表される見通し。今日は、ラキール<4074>がマザーズに上場した。

 セクター別では、鉱業、医薬品、精密機器、情報・通信業、陸運業などが値下がり率上位、証券商品先物、輸送用機器、非鉄金属などが値上がりしている。東証1部の売買代金上位では、ファーストリテ<9983>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、SUMCO<3436>、ディスコ<6146>、エーザイ<4523>、ソニーG<6758>、KDDI<9433>、エムスリー<2413>、ZHD<4689>などが下落。他方、日立<6501>、ベイカレント<6532>、レノバ<9519>、イーレックス<9517>、マネックスG<8698>、日産自<7201>、タマホーム<1419>などが上昇している。《FA》

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