概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日続伸、原油価格の上昇も支援材料

2021年7月6日 09:51

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記事提供元:フィスコ


*09:51JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日続伸、原油価格の上昇も支援材料
【ブラジル】ボベスパ指数 126920.05 -0.55%
5日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比701.60ポイント安(-0.55%)の126920.05で取引を終了した。127632.7から126531.1まで下落した。

横ばいで寄り付いた後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。弱い経済指標が足かせに。5月の鉱工業生産は前年同期比で24.0%上昇し、前月の34.7%と市場予想の24.8%を下回った。また、通貨レアル安の進行もブラジル株の圧迫材料。レアルの対米ドルレートはこの日までに5日続落(レアル安)した。一方、欧州市場の上昇などが指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 3882.59 +0.44%
5日のロシア株式市場は4日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比17.17ポイント高(+0.44%)の3882.59で取引を終了した。3863.09から3882.59まで上昇した。

おおむねプラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。欧州市場の上昇が買い安心感を与えた。また、原油価格の上昇も支援材料となった。一方、指数の上値は重い。米市場が独立記念日の振替休日で休場となり、ロシア市場も積極的な買いは手控えられた。また、連日の上昇で足元では高値警戒感も強い。

【インド】SENSEX指数 52880.00 +0.75%
5日のインドSENSEX指数は続伸。前日比395.33ポイント高(+0.75%)の52880.00、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同112.15ポイント高(+0.71%)の15834.35で取引を終えた。

高く寄り付いた後は狭いレンジでもみ合った。前営業日の米株高や米雇用増加など外部環境の改善が好感された。また、国内製薬会社セラム・インスティテュート・オブ・インディア(SII)が2022年にアストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン生産を倍増させる方針を示したことも、感染の抑止期待を高めた。

【中国本土】上海総合指数 3534.32 +0.44%
週明け5日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比15.56ポイント高(+0.44%)の3534.32ポイントと3日ぶりに反発した。

商品市況高が追い風。この日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、アルミや銅、鉄筋など主要産品の先物価格が軒並み上昇している。関連銘柄が買われ、全体相場を支えた。また、先週末の上海総合指数が2.0%安と大幅続落する中、自律反発狙いの買いもみられている。ただ、上値は重い。中国経済回復の鈍化が警戒された。取引時間中に公表された6月の財新・非製造業PMI(民間集計)は50.3となり、市場予想(54.9)以上に前月実績(55.1)から低下し、2020年4月以来の低水準を切り下げている。先週発表された同月の製造業PMIに関しても、官民そろって前月実績を下回った。《CS》

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