シナネンホールディングスは22年3月期減益予想だが保守的

2021年5月16日 08:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  シナネンホールディングス<8132>(東1)は5月14日の取引時間終了後に21年3月期連結業績を発表した。営業・経常利益は増益で着地した。22年3月期は新規事業に係る先行投資やIT投資などで減益予想としている。ただし保守的だろう。上振れを期待したい。株価は戻り高値圏から反落してモミ合う形だ。目先的には減益予想を嫌気する動きが優勢になりそうだが、上方修正に対する反応が限定的だっただけに、下値も限定的だろう。

■21年3月期営業・経常増益で着地、22年3月期減益予想だが保守的

 21年3月期連結業績(4月28日に売上高を下方修正、利益を上方修正)は売上高が20年3月期比8.4%減の2171億22百万円、営業利益が19.6%増の29億35百万円、経常利益が37.2%増の30億23百万円、親会社株主帰属当期純利益が9.1%減の27億17百万円だった。配当は20年3月期と同額の75円(期末一括)とした。

 売上高は従来予想を下回ったが、利益は従来予想を上回り、営業利益と経常利益は従来の減益予想から一転して増益で着地した。差益改善に加えて、韓国における大型陸上風力発電事業の計画遅延で営業外費用発生が翌期以降にズレ込んだことや、特別利益に固定資産売却益21億68百万円を計上したことも寄与した。

 エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)は12.8%減収だが25.7%増益、エネルギーソリューション事業(BtoB事業)は8.8%減収だが8.8%増益だった。原油価格やプロパンCPの急激な下落に伴う販売単価の低下、夏場の平均気温上昇という天候要因による販売数量の減少で減収だが、BtoC事業における寒冷地を中心とした差益改善、BtoB事業における原油市況変動に対応した仕入施策徹底による差益確保などで増益だった。非エネルギー事業・海外事業は16.4%増収で黒字転換した。抗菌事業における北米向け抗菌剤の販売好調などが牽引した。

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比12.4%増の2440億円、営業利益が28.5%減の21億円、経常利益が43.8%減の17億円、親会社株主帰属当期純利益が44.8%減の15億円としている。配当予想は21年3月期と同額の75円(期末一括)である。

 売上高は足元の原油価格やプロパンCPの上昇を考慮して増収を見込むが、新規事業に係る先行投資や経営基盤整備に向けたIT関連投資を積極推進するため減益予想としている。ただし保守的だろう。上振れを期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は戻り高値圏から反落してモミ合う形だ。目先的には減益予想を嫌気する動きが優勢になりそうだが、上方修正に対する反応が限定的だっただけに、下値も限定的だろう。5月14日の終値は3005円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS137円92銭で算出)は約22倍、時価総額は約392億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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