プログラミングの副業は独学で可能か

2021年4月7日 17:54

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 プログラミングの副業を真剣に検討する時、まず始めに悩んでしまうのは「どうプログラミングを習得するか」だろう。具体的には、プログラミングスクールに通うべきか、独学でも可能なのかの2択だ。独学の場合、スクールにかかる授業料を節約できる点が大きなメリットになる。

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 まず、大手プログラミングスクール3校の料金について紹介しよう(金額は全て税込価格)。TECH CAMPは、入会金はあるが、初月の受講料が無料のため実質として入会金はなしとなり、月額1万9,600円。次にSAMURAI ENGINEERは、24週プランの場合、入学金5万2,800円で、社会人は33万円となっている。SAMURAI ENGINEERには最短の4週プランもあり、授業料は8万8,000円だ。3校目のtech boostの月額料金は3万2,780円で、スタンダードコースの入学金は12万6,500円(ブーストコースは21万9,780円)となっている。

 いずれのスクールも体面授業だけではなく、オンライン受講にも対応している。専門知識を持った講師に直接質問できる点も大きなメリットで、意欲的に学びたい人には効率性の高さも魅力だろう。

 一方で、やはり費用の負担はプログラミングスクールの選択を迷う大きな理由にもなる。経済的余裕がある人であれば、将来への投資と考えられるが、費用の捻出が困難な場合には別の選択肢を検討せざるを得ない。プログラミングスクールについては、優れたカリキュラムとそれにかかるコストとのトレードオフと言えるのではだろうか。

■自分に合ったスタイルの選択が成功への近道

 初心者にとって、プログラミングの副業は専門的知識が求められる未知の領域に映る。そのため、プログラミングスクールに通わなければ、失敗するのではないかと不安も大きい。

 確かに、プログラミングスクールのカリキュラムは魅力的だ。だが英語の勉強を考えていただきたい。プログラミング言語とは、コンピューター用の言語である。つまり、プログラミングを習得することは、英語などの外国語を学ぶことと本質的に似ているのだ。

 独学で英語を習得する人が珍しくないように、世間には目的を達成できずに英会話教室に高くない受講料を払ってきた人々が大勢いる。スクールのように、提案されるカリキュラムに沿って学ぶのが合う人もいれば、そうでない人も当然いるのだ。「プログラミングを習得する」という目的から逆算する時、スクールか独学かはプロセスに過ぎない。目的さえ達成できるのであれば、その人に合ったスタイルで学べばいいのだ。

 プログラミングの勉強で重要なことは、常に演習と組み合わせて使えるようにする点にある。スクールに通ってもそれは変わらず、授業後に自宅で復習し、それから演習となると1ステップ工程が増えるとも考えられる。効率的勉強スタイルが確立できれば、独学での副業プログラミングも問題なく可能であり、それはスクールに通う場合も同じだ。(記事:西島武・記事一覧を見る

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