豪ドル週間見通し:弱含みか、金融緩和策長期化の思惑残る

2021年3月27日 14:42

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記事提供元:フィスコ


*14:42JST 豪ドル週間見通し:弱含みか、金融緩和策長期化の思惑残る
■弱含み、欧米諸国と中国の対立長期化を警戒

今週の豪ドル・円は弱含み。米長期金利の高止まりを意識した豪ドル売り・米ドル買いは継続しており、欧米諸国と中国の対立は長期化するとの見方も変わっていないことから、リスク回避的な豪ドル売り・円買いが観測された。豪準備銀行(中央銀行)のデベル副総裁は失業率の大幅な改善の必要性を強調したことも豪ドル相場の反発を抑えた。取引レンジ:82円29銭-84円38銭。

■弱含みか、金融緩和策長期化の思惑残る

来週の豪ドル・円は弱含みか。豪準備銀行(中央銀行)のデベル副総裁は議会答弁で、賃金の伸びとインフレ率が上向くには失業率が4%前後まで改善するのが望ましいと発言した。現行の金融緩和策は長期間維持される可能性を示唆しており、豪ドルは買いづらい。2月貿易収支の発表が材料視されそうだ。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・4月1日:2月貿易収支(1月:+101.42億豪ドル)

予想レンジ:82円50銭-84円50銭《FA》

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