日産、「交通安全未来創造ラボ」創設 バーチャル研究で事故削減へ

2021年3月21日 15:54

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交通安全研究の一環である、実車を使った運転機能計測実験(画像: 日産自動車発表資料より)

交通安全研究の一環である、実車を使った運転機能計測実験(画像: 日産自動車発表資料より)[写真拡大]

 日産自動車は19日、新潟大学など複数の大学と連携したネットワーク上のバーチャル研究所、「交通安全未来創造ラボ」を設立すると発表した。日産は今回の新しいラボでの研究を通し、交通死亡事故ゼロを目指した活動を展開する。

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 交通安全未来創造ラボは、自動車の運転機能や歩行者の安全性向上を研究するバーチャル研究所だ。高齢ドライバーによる交通事故を中心に、さまざまな形による事故リスクの低減を目指す。

 日産では高齢者の事故原因について、認知力や身体機能の低下も含まれるとして、研究には、自動車関連だけでなく、生体医工学や医療衛生、ソーシャルデザインなど幅広い専門家が参加する。交通安全だけでなく、高齢者の生活や地域社会とのつながりにまで研究範囲を広げることが狙いだ。

 ラボでは今後、5つのテーマに取り組むとしており、先行研究には既に着手している。テーマは、高齢者の運動や運転機能データの分析をはじめ、コンピューターグラフィックスによる高齢者の視認性、歩行者側での交通安全向上策などだ。研究については、ジャンルの垣根を越えたチームにより展開しており、成果は今後随時公開する予定としている。

 今回のバーチャル研究所設立では、新潟大学、北里大学、相模女子大学と連携。とくに新潟大学は2018年に日産と共同で交通安全プロジェクト「トリトン・セーフティ・イニシアティブ」を立ち上げるなど、関係性が深い。

 交通安全未来創造ラボは、日産が約60年間続ける「ハローセーフティキャンペーン」の一環としてスタートを切る。最終的な目標は、交通事故による死者ゼロ社会の達成であり、日産では、正しい啓発にも研究活動を役立てたいとしている。

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