JR博多駅前、オフィスと飲食店の複合開発「博多深見パークビルディング」完成

2021年2月3日 16:40

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博多深見パークビルディングの外観(三菱地所発表資料より)

博多深見パークビルディングの外観(三菱地所発表資料より)[写真拡大]

 三菱地所と深見興産が福岡市博多区博多駅前で進めてきた、オフィスと飲食店の複合開発「博多深見パークビルディング」の建設工事が完成した。歩行者用デッキでJR博多駅と直結した施設で、高機能オフィスの確保と新たなにぎわい創設で地域貢献を目指す。

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 建物は鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート地下1階、地上13階建て延べ約1万2,600平方メートル。JR博多駅、福岡市営地下鉄空港線の博多駅からともに徒歩4分の場所に位置し、JR博多駅、バスステーション博多と歩行者デッキで接続、福岡市が推進する駅前歩行者ネットワークの拡大に貢献する。デッキの天井部には、木製建材を使用して温かみを感じられるようにする。

 歩行者デッキには、市民も利用できる憩いの広場を設置し、開放的な空間を提供する。建物内の就業者向けには、3密回避を実現したリフレッシュスペースを設け、新型コロナウイルス感染防止と利用者の満足度向上に力を入れる。

 オフィスは6~13階の基準階で約720平方メートル、天井高2.8メートルの空間を確保した。柱をすべて窓側に寄せることにより、執務スペースが無柱化されている。駅前の一等地にあるだけに、引き合いが多く、「ヤフージャパン」などの入居が既に決まっている。

 商業施設は1、2階に配置される。出店する店舗はまだ一部しか公表されていないが、福岡市中央区六本松で人気のベーカリー「アダムダコタン」をはじめ、飲食店中心に多様な店舗を集める予定。

 博多駅周辺は九州きっての商業施設とオフィスの集積を誇るビジネス街だが、福岡市は博多駅から半径500メートルのエリアで容積率の緩和や歩行者ネットワーク、公共空間の整備を進め、駅周辺のさらなる活性化を目指している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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