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オイシックス、レストラン体験型ECを開始 調理器具含め飲食店を丸ごとお届け
ミールキットなどの食品宅配を手掛けるオイシックス・ラ・大地は20日、”飲食店丸ごとお届け”企画を1月末より順次開始すると発表。新企画は、昨年4月から実施している飲食店の食材を届ける外食業支援企画「Oisixおうちレストラン」の拡大版で、食材だけではなく鍋や調理器具などをセットにして届ける。自宅でレストラン体験を楽しめる体験型ECと位置づけ、サービス拡充を目指す。
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■飲食店丸ごとお届け企画の概要
新企画では、3店の取扱いを予定。すでにおうちレストランで商品販売を行っている焼鳥の鳥幸、博多もつ鍋のやまやと、新たに加わる熟成肉の格之進だ。
鳥幸では自社EC事業で昨年から食材とオリジナル焼き台のセット販売を行ってきているが、他2店の通販では現在食材のみを販売。企画を機にセット販売を開始する。やまやではもつ鍋専用鍋、もつ鍋専用お玉、オリジナルエプロン、店舗メニューなどのセットを、格之進では、店舗専用鉄板・木製皿、店舗メニューのセットを予定。取扱い店舗は順次拡げていくという。
■おうちレストランの企画背景と販売状況
おうちレストランは、昨年4月7日に発令された緊急事態宣言を受け、同月15日より開始。飲食店支援企画として、営業時に提供される予定だった食材や契約栽培をしている食材の受け皿として、EC販売で支援を行うというコンセプトで始まった。当初は塚田農場、串カツ田中、千葉の農場施設KURKKU FIELDSの3店が参加した。
現在の参加店数は25店。塚田農場・串カツ田中の他、京都の老舗料亭や行列ができるうなぎ屋、1日2組限定のイタリアンレストランなども参画中だ。総販売食数は、昨年4月からの累計で約4万2千食を達成。コロナ環境下で始めた企画だったが、顧客のみならず外食店からのニーズも高く、引き続きの事業継続・拡大を予定している。
東京商工リサーチによると、2020年の飲食業倒産(負債1,000万円以上)は842件で過去最多だったという。倒産した業種では日本料理店や焼き肉店などの専門料理店が最多で約24%を占め、食堂・レストラン約23%、酒場・ビヤホール(居酒屋)約21%が続く。2度目の緊急事態宣言で、飲食店の利用控えが推奨されるも時短補償の内容が疑問視される現状では、その悪化が懸念される。
オイシックスでは、新企画開始前の1月20日から、おうちレストラン商品の購入者に対して1,000円割引券「みんなで乗り越エールチケット」を配布。おうちレストランのサービス拡充により、外食業の支援を強化していくという。(記事:三部朗・記事一覧を見る)
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