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トーセは21年8月期1Q減収・赤字、次期以降に向けた仕込みの期
(決算速報) トーセ<4728>(東1)は1月8日の取引時間終了後に21年8月期第1四半期連結業績を発表した。顧客要望による開発スケジュール変更の影響で大幅減収・赤字だった。通期の減収減益予想は据え置いた。21年8月期は次期以降に向けた仕込みの期と位置付けている。22年8月期の収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる形だ。目先的には第1四半期業績を嫌気する動きが優勢になりそうだが、通期減収減益予想を織り込み済みであり、下値限定的だろう。
■21年8月期1Qは大幅減収・赤字、通期減収減益予想据え置き
21年8月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比19.8%減の7億74百万円、営業利益が1億11百万円の赤字(前年同期は41百万円の黒字)、経常利益が1億09百万円の赤字(同55百万円の黒字)、純利益が85百万円の赤字(同30百万円の黒字)だった。
大幅減収・赤字だった。モバイルコンテンツ関連は順調だったが、家庭用ゲームソフトの大型案件について顧客要望で開発スケジュール変更が発生し、売上計上時期がズレ込んだ。なお第1四半期は、全体として売上高が他の四半期に比べて少なくなる傾向があるため、期初時点で赤字見込みだったとしている。
通期連結業績予想は据え置いて、売上高が20年8月期比7.4%減の52億15百万円、営業利益が31.4%減の2億50百万円、経常利益が29.2%減の2億74百万円、純利益が28.5%減の1億62百万円としている。
新型ゲーム機「プレイステーション5」や「Xbox Series X/S」の登場、5G対応モバイルゲームの登場などで開発ラインはフル稼働の状況だが、21年8月期は次期以降に向けた仕込みの期と位置付けて、開発スタッフの負担軽減、人材投資、次期以降に開発完了する案件への取り組み増加などで、期初時点で減収減益予想としている。22年8月期の収益拡大を期待したい。
■株価は下値限定的
株価は上値を切り下げる形だ。目先的には第1四半期業績を嫌気する動きが優勢になりそうだが、通期減収減益予想を織り込み済みであり、下値限定的だろう。1月8日の終値は834円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS21円44銭で算出)は約39倍、時価総額は約65億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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