ここまで来たか!「AI婚活」 自治体マッチングに20億円補助 (3) AIマッチングの正体

2020年12月27日 09:11

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(4)AIマッチングの正体
 フェロモンで区分した個人データは現在のところ存在していない。血液型占いのデータはあるかもしれないが、それでは役に立たない。また、実社会でのデータについても、生活の中で起こるこまごまとした分類はされてはいない。それも数十年に渡ってのデータなど誰も区分したことすらないであろう。

【前回は】ここまで来たか!「AI婚活」 自治体マッチングに20億円補助 (2) 実生活の問題

 現状のデータで言えるのは、その昔、簡単なコンピュータ処理でおこなわれた「恋人選び」と比べて、まだ桁違いに高いレベルの分析になりえないということだ。自動運転のレベルのAIにおいても、実走行では収集できない桁違いのデータを作り出して実験している。まして、人間の一生涯の結婚生活をシミュレートするほどのデータは、現状集めるのは不可能だ。

 だから、現在話題になっているAI婚活も、「思いもかけない出会いをAIのブランドが演出し可能としている」と考えるべきであろう。

 つまり、紹介したのが人間ではなく「AI」であり、「条件に合わない相手ともお見合いして、予測できないフェロモンの一致が出現することもある」ということだ。フェロモンの相性の良い相手に出会うためには、『AIに騙されてみるのも一興だ』ということだ。だが少なくとも、AIの紹介であれば「実生活における相性は良いかもしれない期待」は当然にあるということだ。

 何はともあれ「少子化解消」に多少なりとも貢献できることで、詐欺などの副作用が心配ではあるが、AI婚活を使っていく意味はあると見たい。

■ともかく若者の収入を上げる政策を望む
 最初に申し上げたが、そもそも「結婚しよう」という希望がなければ「マッチングサイト」は成り立たない。それには「何は、ともあれ若者の収入を上げる」ことだ。新資本主義が浸透し、投資家に富が集まるのでは若者に対して配分が十分でなくなるのが必然だ。若者全体の給与を上げていかないと、国が成り立たないということだ。

 市場主義で自由に競い合っていけば自ずと経済が発展し、「投資家が儲かれば順次下層階級まで富が行き渡る」とした考えを安倍政権は進めてきた。しかし、富が偏って配分されるシステムでは、経済規模が中国のようにかなり拡大し続けなければ十分に配分が行き渡らない。そして経済成長が必須となれば、貿易戦争が始まる。

 経済成長が望めず、投資家に配分が偏る日本では、若者に富が回らない。愚かなことだが、それで少子化が進み、後継ぎがなくなり、経済が成り立たなくなり、日本国の独立が危ぶまれることになる。政策において、絶対優先課題は「若者の収入」だ。それには、「中国に負けじと新資本主義をかざして稼ぎまわる」ことにするか、あるいは投資家に対する「株配当金」を制限して給与として若者に行き渡らせるのかの2つしかない。

 もうぎりぎりのところまで来ていることを、「AI婚活」の出現は示している。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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