20代の6割、冬の賞与が減額もしくは支給されない見通し 学情調査

2020年12月11日 18:23

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冬の賞与は増えそうか、減りそうかとの問いへの回答(画像: 学情の発表資料より)

冬の賞与は増えそうか、減りそうかとの問いへの回答(画像: 学情の発表資料より)[写真拡大]

 20代を対象に、冬の賞与への考えや、仕事観、転職意識を調査したレポートが発表され、6割以上が「冬の賞与が減りそう、もしくは支給されない予定」だということが分かった。

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 冬の賞与が減る、または支給されないという状況については「コロナ禍では賞与が上がらなくても仕方ない」と考える人が35.0%と最多となったが、一方で「賞与は転職を考えるきっかけになる」と答えた人は6割を超えた。新型コロナウイルスの感染拡大は、多くの人の賞与だけでなく、仕事観や転職意識にまで影響を与えている。

 学情は11日、「冬の賞与」への考え方や仕事観、転職意識について20代を対象に行ったアンケート調査の結果を発表した。冬の賞与の支給額に関する質問では、「減りそう」が25.8%、「支給されない予定」が19.8%、「やや減りそう」が15.9%となり、「賞与が少しでも減る、または支給されない人」の合計は60.9%にものぼった。

 賞与の使い道については、「貯金」が38.0%と最多となった。次いで、22.6%を占めた「その他」の項目では、具体的に「コロナ禍で減った収入の補填」や「奨学金の返済」といった回答が並んだ。

 6割もの人の賞与が減少、または支給されない中、「賞与についての今の考え」の質問に対しては、「コロナ禍では賞与支給額が上がらなくても仕方がないと思う」が35.0%と最多となった。次いで「コロナ禍では賞与が支給されるだけでありがたいと思う」が26.1%、「コロナ禍では賞与支給額が減っても仕方ないと思う」が20.9%となり、「賞与が増えなくても仕方がない」と考えている人が多いことが見受けられた。

 だが中には、「コロナ禍による休業などで影響を受けているので、収入確保のため賞与は支給して欲しい」との声も挙がった。

 「賞与が転職を考えるきっかけになるか」という質問に対しては、63.3%が「きっかけになる」とし、そのうち46.9%が「賞与をもらった後に転職したい」と答えた。さらに、「賞与が転職を考えるきっかけになる」と答えた人の中で「賞与が支給されないなら、早めに転職したい」という人は24.2%、「賞与が減る・支給されないなら転職したい」という人は13.5%となり、賞与の有無や減少によって転職を考える人や、転職時期を早めたいという人が多いことが分かった。

 厚生労働省の発表によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で雇用調整の可能性がある事業所の累計は、12月4日時点で11万8,453事業所にものぼる。また、解雇等見込み労働者の累計は7万5,341人となった。

 コロナ禍の厳しい経営状況により、今回の冬の賞与は支給を見送る、もしくは減額する企業が増える見通しの中、賞与支給前後で多くの人の仕事観や転職意識が変わると予想される。(記事:笠井ゆかり・記事一覧を見る

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