イオンタウン、千葉市美浜区で医療モール「イオンタウン幕張西」起工

2020年12月8日 08:40

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イオンタウン幕張西の開業イメージ(イオンタウン発表資料より)

イオンタウン幕張西の開業イメージ(イオンタウン発表資料より)[写真拡大]

 イオンタウンは7日、千葉市美浜区幕張西で商業施設「イオンタウン幕張西」の建設工事に着工した。敷地内では医療法人白百合会が総合病院の幕張病院を建設し、両施設の完成後は医療施設と商業施設が一体となった医療モールとして運営される。開業は商業施設が2021年秋、医療施設が2022年の予定。

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 イオンタウン幕張西はショッピングセンター棟が鉄骨2階建て延べ約4,000平方メートル、病院棟が鉄骨6階建て延べ約8,000平方メートル。ショッピングセンター棟には約10の店舗が入る予定で、調剤薬局を併設した大型ドラッグストアやディスカウントストアなどの入居が予定されている。テナントへの総賃貸面積は約3,100平方メートル。約140台分の駐車場を確保する。

 計画地は千葉市南西部に位置し、海浜ニュータウン幕張地区として計画的に整備された公園と住宅地が広がっている。東京のベッドタウンとして人口が増加しており、子育て世帯など若い世代が多い。幕張病院が地域に根差した総合病院を目指していることから、施設は医療と健康、生活支援をテーマにして人と人をつなぐ地域のコミュニケーションとして運営する。

 医療モールはショッピングセンターの一角に医療施設を入れたもので、多数のクリニックを集めた形や総合病院に商業施設を併設する形があり、首都圏をはじめ、大阪府堺市、宮城県名取市、愛知県名古屋市など全国的に建設が相次いでいる。

 人口減少と高齢化社会が急激に進行する時代を迎え、医療施設と商業施設の相乗効果で集客力を上げようとしている。医療施設からすると、ショッピングセンターへの入居で売り上げを大幅に伸ばした事例があるほか、ショッピングセンター側からすると、従来の百貨店や大型スーパーに変わる核テナントとして医療施設に期待が持てる。

 いわば時代の変化を見据えた新しい形のショッピングセンターといえ、今後も全国で建設ラッシュが続きそうだ。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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