恵和は急伸、20年12月期は利益上振れの可能性、12月17日付で東証1部指定

2020年12月7日 08:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 恵和<4251>(東2)は光学シート事業と機能製品事業を展開している。20年12月期増益予想である。第3四半期累計の利益進捗率が高水準であり、通期利益は上振れの可能性が高いだろう。そして21年12月期も収益拡大を期待したい。なお12月17日付で東証2部から東証1部に指定替えとなる。株価は東証1部への指定替えを好感する形で急伸している。1月の上場来高値も視野に入りそうだ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■光学シート事業と機能製品事業

 19年10月東証2部に新規上場した。12月17日付で東証2部から東証1部に指定替えとなる。

 液晶ディスプレイのバックライトユニットに使用される光拡散シートや高機能光学フィルムなどの光学シート事業、特定の機能(防湿性・耐熱性・耐久性)を付加した産業用包装資材や建設・農業用の産業資材などの機能製品事業を展開している。

 光学シート事業では直下型ディスプレイ部材としての複合拡散フィルム、機能製品事業では次世代エコカー電池用部材としてのクリーンエネルギー資材、コンクリート保護シートなどの需要が拡大する見込みだ。

■20年12月期は利益上振れの可能性、21年12月期も収益拡大期待

 20年12月期連結業績予想は、売上高が19年12月期比4.3%減の151億41百万円、営業利益が9.7%増の10億25百万円、経常利益が5.0%増の9億92百万円、純利益が10.0%増の7億61百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比4.9%減の108億79百万円だが、営業利益は5.7%増の8億53百万円だった。機能製品事業(18.4%減収)が取引先生産量減少の影響を受けたため全体として減収だが、リモートワーク化の流れなどで光学シート事業(3.8%増収)が堅調に推移し、高付加価値製品の増加も寄与して営業増益だった。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が71.9%だが、営業利益は83.2%と高水準である。製品ミックス改善で通期利益は上振れの可能性が高いだろう。そして21年12月期も収益拡大を期待したい。

■株価は急伸

 株価は東証1部への指定替えを好感する形で急伸している。1月の上場来高値も視野に入りそうだ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。12月4日の終値は2035円、時価総額は約163億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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