大船駅前再開発の商業施設「グランシップ」、三越伊勢丹が2021年7月出店へ

2020年12月3日 08:10

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フード&タイムイセタンオオフナの開業イメージ(三越伊勢丹ホールディングス発表資料より)

フード&タイムイセタンオオフナの開業イメージ(三越伊勢丹ホールディングス発表資料より)[写真拡大]

 横浜市栄区笠間のJR大船駅笠間口で整備中の大型商業施設「グランシップ」に2021年7月、三越伊勢丹グループが、地域に根差した食などを提供する商業施設「FOOD&TIME ISETAN OFUNA(フード&タイムイセタンオオフナ)」を開業する。三越伊勢丹ホールディングスが2日、明らかにしたもので、グランシップの1、2階に陣取り、核店舗の役割も担う。

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 フード&タイムイセタンオオフナは食物販、飲食など約30店舗が入り、売り場面積約3,000平方メートル。入居店舗は決定次第公表することにしているが、食関係だけでなく、日々の暮らしに必要な商品やサービスを提供する店舗も加える方針。地域とのつながりを第1にした店舗構成を目指し、店内にイベントスペースやくつろぎの空間を設ける。

 グランシップは大船駅北第2地区第1種市街地再開発事業の中心的な役割を果たす大型商業施設で、地下1階、地上7階建て。地下1階から地上4階に商業施設が入り、5階以上が駐車場となる。JR大船駅とペデストリアンデッキで結ばれる。

 再開発事業では、鉄筋コンクリート、鉄骨建て地下2階、地上21階、延べ約6万5,000平方メートルのマンションも建設している。高さ約75メートルで、総戸数253戸。グランシップと合わせ、JR大船駅前の新たなランドマークとなる。約6,000平方メートルの駅前広場や1,600台収容の自転車駐輪場も整備される。総事業費は約300億円。

 JR大船駅周辺は駅舎が神奈川県鎌倉市、笠間口が横浜市栄区に位置し、両市の中心部から離れているものの、交通の要衝となって東口に駅前市街地が形成されている。東京や横浜市のベッドタウンとして宅地開発が続き、比較的若い世代が多い。再開発事業は住宅と商業施設を整備して駅周辺の活性化を図るとともに、近隣住民の利便性向上を目指している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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