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山王は年初来高値に接近、5G関連需要増で21年7月期予想に上振れ余地
山王<3441>(JQ)は貴金属表面処理加工(めっき加工)分野のリーディングカンパニーである。21年7月期は中国現法を売却して第2四半期から連結除外する影響で減収、営業・経常減益予想だが、5G関連を中心に需要が堅調に推移する見込みであり、上振れ余地がありそうだ。株価は業績予想を嫌気する形で反落したが、素早く切り返して6月の年初来高値に接近している。上値を試す展開を期待したい。
■貴金属表面処理加工(めっき加工)分野のリーディングカンパニー
貴金属表面処理加工(めっき加工)分野のリーディングカンパニーである。コネクターを中心とする電子部品の貴金属表面処理加工を主力として、精密プレス加工なども展開している。新技術・新製品として、水素透過膜、銀めっきアクリル粒子の開発を推進している。
なお連結子会社である山王電子(中国・無錫)の持分を譲渡(20年11月予定)する。生産を国内(東北工場)とフィリピンに集中して経営効率を高める方針だ。国内では東北事業部(工場)の設備を増強する。
■21年7月期営業・経常減益予想だが5G関連需要で上振れ余地
21年7月期連結業績予想は、売上高が20年7月期比16.9%減の66億円、営業利益が21.8%減の1億40百万円、経常利益が18.6%減の70百万円、純利益が2.2倍の3億75百万円としている。
中国現法の山王電子の持分を譲渡して第2四半期から連結除外する影響(売上高への影響額は20年7月期比10億50百万円減少)で減収、営業・経常減益予想としている。純利益は特別利益に売却益3億50百万円を計上するため大幅増益予想である。
連結除外の影響を除くベースでは、新型コロナウイルスの影響が下期には解消し、5G関連を中心にめっき加工需要が堅調に推移する見込みとしている。東北工場生産能力強化に向けて設備投資を継続するため減価償却費が増加するが、5G関連需要の増加などで、通期業績予想に上振れ余地がありそうだ。
■株価は年初来高値に接近
株価は21年7月期連結業績予想を嫌気する形で戻り高値圏から反落したが、素早く切り返して6月の年初来高値に接近している。上値を試す展開を期待したい。11月17日の終値は1236円、時価総額は約62億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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