ソフトバンクG、4-9月期の純利益は過去最高に 今後の不安は

2020年11月13日 08:33

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●4-9月期の純利益連結純利益

 ソフトバンクグループの決算がコロナ禍で好調だったことがわかった。9日に、2020年4-9月期の連結純利益(国際会計基準)が前年同期比4.4倍の1兆8832億円だったと発表した。

 ソフトバンクGは9月にオプション市場への参入、非上場化の検討など、相変わらず話題に事欠かないが、ビジネスの方は堅調に推移している。

●好調の要因は?

 今回の純利益は、上半期としては過去最高だった。前年同期間は7001億円の赤字だった。

 今回の増益は、資産売却によって得られた利益計上が大きかった。他には、金融市場が好調なことや、巣ごもり特需によりデジタル部門の需要が拡大したことによって、投資先の価値が上昇したこともある。

 ソフトバンクGの投資ファンド・ビジョンファンドも前年から改善が見られ、通信子会社のソフトバンクも高水準の利益を確保している。

●燻る不安も・・今後はAIに注力!?

 昨年後半から苦境が続き、2020年3月期の決算では1兆3646億円の赤字を計上していたが、4月以降はV字回復ともいえる。通信子会社のソフトバンクという収益の柱があることは大きい。

 ただし、今や投資会社とも言われるソフトバンクGは、投資先の会社が倒産するなどした場合に、大きな損失を負うリスクがある。それでも投資をやめることはないだろう。

 ソフトバンクGの孫社長は、11月9日のオンライン記者会見では「米国・中国を中心にAI(人工知能)会社に今後も投資していていきたい」と述べ、今後10年間AI関連企業に集中投資すると明言した。

 資産売却の結果、ポートフォリオがアリババ一辺倒になってしまっているという指摘もあり、全体のバランスを適正化することにも会見で言及している。

 ソフトバンクGについては、非上場化をめぐる懸念がくすぶり続けている。孫社長もメリットデメリット両方あるので悩んでいると述べている。

 これからも投資の世界をけん引するであろうソフトバンクGの動向に目が離せない。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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