投資に使えるキャッシュフロー分析

2020年10月29日 18:27

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●キャッシュフロー計算書で資金繰りが分かる

 企業の財務状況を知るうえで、欠かせないのが決算書だ。貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)は、決算書と言えばすぐに思い浮かぶが、もう1つ大事なのがキャッシュフロー計算書(C/F)である。

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 その会社の資金繰りを知るうえで必要なのがキャッシュフロー計算書である。貸借対照表と損益計算書と並んで財務三表とも呼ばれる。

 上場企業はキャッシュフロー計算書の作成を義務付けられているため、株式投資の際には投資判断材料の1つとして重要な指標である。

●大事な3つのキャッシュフロー

 中でも大事なのが、営業キャッシュフロー(営業CF)、投資キャッシュフロー(投資CF)、財務キャッシュフロー(財務CF)である。

 営業CFは本業で稼いだお金を表したもので、現金の出入りを示す。損益計算書の利益とは同じではない。

 投資CFは、投資に関するお金の流れを示したもので、有価証券への投資や他の企業への現金の貸付や回収、設備投資に関するものである。

 財務キャッシュフローは、金融からの融資や借入金、新株発行や社債発行などによる収入を表したものである。

●マイナスでもOK?

 営業CFは稼いだお金を示すので、他の指標と同じくプラスでなおかつ大きい方がいい。

 一方で、投資CFと財務CFは少し性格が違う。

 投資CFは、会社が投資活動にどれだけ熱心かを示す指標なので、将来的に資産になる。投資活動を行えばマイナスになるが、企業が成長している証とも言え、逆にプラスであるということは設備や株式を売却しているということとなる。

 財務CFは、借入が大きいとプラスになり、返済が大きいとマイナスになる。その企業が、成長拡大期にあって借入が多くてプラスなのか、負債がネックになっていたが順調に返済している状況でマイナスなのかは、他の指標との判断による。

 一般的に、営業CFがプラスで、投資CF・財務CFがマイナスの会社は営業活動も順調で、成長の見込める企業として、財務も健全な企業という判断ができる。

 逆に、営業CFがマイナスで、投資CFと財務CFがプラスなら、資金繰りに問題のある会社という見方ができる。

 純損益だけでは分からない企業の本当の姿を判断することができる。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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