白金相場はレンジから抜けられず サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

2020年10月22日 15:30

小

中

大

印刷

記事提供元:フィスコ


*15:30JST 白金相場はレンジから抜けられず サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、白金相場についてのレポートを紹介します。

陳さんは貴金属の相場について、『米国の追加経済支援をめぐる与野党協議が合意に至るとの期待から、貴金属全般が上昇し、パラジウムの上昇は特に著しかった』として、『自動車の排ガス浄化触媒に使うニューヨーク・パラジウムは9月末時点から7%近く上昇し、10月9日には2493.4ドルと約7カ月ぶりの高値を付け2500ドルに迫った。米国の新型コロナ追加経済支援をめぐる与野党協議が合意に至るとの期待が貴金属全般を押し上げた』と伝えています。

新型コロナ景気対策法案については、『共和党が1兆8000億ドル、民主党が2兆2000億ドルをそれぞれ主張しており協議が難航している』とのことで、『ムニューシン財務長官は、大統領選前に決着する見込みは薄いとも語っている』と述べています。

白金については、『パラジウムが急騰した際、同じ白金族である白金は上昇の勢いに欠け、900ドルを回復する程度だった。貴金属である金、銀、パラジウムにはそれぞれテーマがあるが、白金にはテーマが明確でない』と指摘。

『米連邦準備制度理事会(FRB)が長期間にわたりゼロ金利政策を実施し、インフレの上振れを容認するとしたことで、将来にインフレ懸念、ドル安への思惑から金と銀が物色された』と分析しており、『新型コロナウイルスをいち早く抑え込んだ中国では自動車生産が回復し、パラジウムの主要主用途であるガソリン車向け需要が回復してきた』との見解を伝えています。

陳さんは『白金はパラジウム同様に自動車触媒需要に使用されるが、高騰したパラジウムの代替えとしての用途はさほど大きくない』と言及し、白金の主要な用途について『ディーゼル車の排ガス除去用であり、その主要市場である欧州では自動車販売は悪化している。今年8月の欧州主要18カ国の新車販売台数(乗用車)は前年同月比15%減だった』と説明しています。この結果について『8カ月連続のマイナスとなり、新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、一度も前年実績を回復できていない』と現状を伝えています。

今後については、『ディーゼル車の生産が縮小され、電気自動車へのシフトが進む中で、白金相場について需要増加による先高期待は生じにくい。その意味で、NY白金は1000ドルを超える展開は難しいだろう』と考察。

続けて、『さりとて、主要生産国である南アフリカでは、新型コロナウイルスの影響や電力問題を背景に供給減少への懸念があり、900ドル前後が採算コストであることを考えると、800ドルを下回る水準を売りにくい』と指摘しています。

加えて、『CFTC建玉を見るとファンドの買い越しは縮小し、やる気のなさがうかがえる』とのことで、今後の白金相場について、『決め手に欠ける状態が続き、しばらくは800~1000ドルのレンジで推移しよう』とみています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の10月21日付「【白金相場はレンジから抜けられず】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜《HH》

関連記事