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サービスの概要(画像:ランサーズの発表資料より)[写真拡大]
フリーランスプラットフォーム事業「Lancers」を展開するランサーズと、同社とパーソルホールディンスとの合弁会社であるシェアフルは16日、フリーランスなどの社外人材を活用してインサイドセールスの代行サービスを提供する「ハイブリッドセールス」の提供を開始した。出自も場所も異なる人材がインサイドセールスを担うという、ニューノーマルな営業支援の形となる。
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■ハイブリッドセールスの概要
ハイブリッドセールスの特徴は、リモート勤務とオフィス勤務を組み合わせて提供する点にある。背景にあるのは社会的ニーズだ。
インターパークの調査によると、導入企業のテレワーク実施率が80%というインサイドセールスでは、テレワークを今後も継続したい傾向が強いが、一方で管理者は直接コミュニケーションを取りたい意向があるという。リモート業務だけを担う営業代行サービスはすでに存在するが、ハイブリッドセールスは両方を満たす。
リモート業務はランサーズが、オフィス業務はシェアフルが担う。各プラットフォームの登録者の中で、営業管理の経験者や業界専門家、コールセンター経験者などを組み合わせ、業務に適した人材を選抜して共同チームを構築。KPIの設定、課題抽出、改善施策立案・実行等、インサイドセールスの一連業務を代行する。
代行サービスのチーム管理者は企業のオフィスに常駐。企業の担当者は管理者とオフィスで直接コミュニケーションが取れる。チームメンバーの勤務形態は様々だが、チームマネジメントは専属のディレクターが行う。企業担当者は、管理者やディレクターとのコミュニケーションに加え、音声データや実績などを元に人や実施内容の見直しができる仕組みだ。
■ランサーズとシェアフルが目指すもの
今回のターゲットはインサイドセールスに置いている。しかし今後はインサイドセールス以外の業務にも拡大予定。目指す先には、社外人材を人的リソースに組み込み経営を効率化する「スマート経営」の実現がある。
Lancersは2008年に開始された日本初のクラウドソーシングサービスだが、現在の登録者数は115万人と、登録者数355万人を有する後発のクラウドワークスに、規模では後れを取っている。だが2018年11月にパーソルと合弁会社を設立して以降、ランサーズは2年間で法人向けサービスを次々と展開。大手法人向けの「Lancers Enterprise」や、組織運営を変える「スマート経営」導入支援サービス、オンラインBPOセンターなどの提供を開始しており、今回の新サービスもその流れのひとつだ。
コロナ禍で働き方や組織運営の見直しの必要性が認識される中、ニューノーマルな企業経営に挑戦するランサーズとシェアフルの取り組みに注目したい。(記事:三部朗・記事一覧を見る)
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