NY株式:NYダウ157ドル安、経済対策や新型コロナワクチンへの期待後退

2020年10月14日 07:00

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ157ドル安、経済対策や新型コロナワクチンへの期待後退
米国株式相場は反落。ダウ平均は157.71ドル安の28679.81ドル、ナスダックは12.36ポイント安の11863.90ポイントで取引を終了した。民主党のペロシ下院議長がトランプ政権が提示した1.8兆ドル規模の追加経済対策案を拒否、選挙前の合意が困難となったため下落して寄り付いた。製薬会社が開発中の新型コロナウイルスの一部ワクチンや治療薬の治験が一時中断されたとの報道を受けて、期待感が後退し下げ幅を拡大。セクター別ではメディア・娯楽が上昇した一方で、銀行が大きく下げた。

ヘルスケア関連のジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)は予想を上回る好決算を発表したが、開発中の新型コロナウイルスワクチンを巡り一部参加者の疾患により治験をいったん中断したことを発表し下落。また、製薬会社のイーライリリー(LLY)も同社開発中の一部コロナ治療薬を巡り安全性の問題から治験を一時中断したと発表し下落した。銀行のJPモルガン(JPM)やシティ銀(C)は、第3四半期決算が予想を上回ったもののコストの急増が嫌気されそれぞれ下落。クルーズ船を運営するロイヤル・カリビアン(RCL)は債券、株式発行を通じた資金調達計画を発表し下落した。一方、ウォルト・ディズニー(DIS)はアナリストによる投資判断引き上げが好感され上昇した。

携帯端末会社のアップル(AAPL)は13日の新製品発表イベントで市場の期待通り、5G対応のアイフォーン12を発表。価格は699ドルからで、初めて小型のミニも発表された。

Horiko Capital Management LLC《FA》

関連記事